西城秀樹還暦コンサート 本「あきらめない」 付録/シャンソン歌手ZAZ[パリの空の下」

◆西城秀樹　還暦コンサート◆

慌ただしい朝の時間、左大臣の朝の送迎のためTVを切ろうとした時。
懐かしいスターの声が。。
インタビューに答える言葉の端々には麻痺があるのが分かる。
西城秀樹さんだった。
４月１３日還暦コンサートの映像が１０分ほどだろうか。。
思わず左大臣と私は「西城秀樹だ。。。。」と、見入った。
縁もゆかりもないが、私達の世代にとってスーパーアイドル。
ワイルドなカッコいいお兄さん的な憧れだった。
当時からのファンの人たちも思わず涙ぐみながらも、
「今の私達はもう介護世代に入ってます。
今日は来て良かった。がんばろう！って励まされました…」

彼の後には沢山の男性アイドルが出たが、
歌唱力・ワイルドさ・長身は、ひと際オスの匂いがプンプン漂っていた。
日本中に＜ギャランドゥ＞なる隠語を
公語のように知らしめたのはスター西城秀樹。

その彼が４８歳の若さで脳梗塞で倒れた。
倒れる数カ月前のことだった。
ワタシが通うスポーツクラブの会員でもあった彼が、
初めてジムに来た時は大騒ぎになった。
地味で小規模なスポーツクラブだが、名だたる主役級の俳優たちが通っていた。
なぜかエアロビ中毒のオンナたちは誰も騒ぐことなく、
有名人には淡々とした態度。
俳優たちは有名人気質というのか、、顔をタオルで隠したり、
前髪を不自然に下したり、
サングラスをかけたりと、、その存在が挙動不審。
何カ月経とうが誰も騒がない。。
そのうち彼らは、どうでもいい伸びて褪せたTシャツに変装もせずいた。

そんな淡々とした空気があっという間に破られた。
全身白づくめの王子は、お付きの人を従えて颯爽と現れた。
もうスタジオレッスンそっちのけで人が出てきた。
王子は沢山の黄色や紫色の声に包囲され、
男の中にも生まれながらの不平等があるのを見た。
あの時「やっぱり秀樹はオスのフェロモンが充満してる！」
妙に納得したのが１２年前だろうか。。

今朝、画面で観た秀樹さんは全く違う意味で男らしかった。
２００３年、一度目は見事に復帰。
生活習慣を見直し気をつけていたのもかかわらず、
２０１１年、二度目の脳梗塞で麻痺が残った。


◆今日気にかかる事は、明日は気にかからない!◆



再発後、心は折れた。
いくらカッコつけたくても、以前の自分に戻れない。
リハビリのハードルは低いはずなのに出来ない・・・
一人の患者として、ありのままでいること。
その頑張ってる姿の方が美しい。
外出やリハビリの時は変装はしない。
頑張ってるんだな。。と見てもらった方がいい。
それを周りの人たちに励みにしてもらえると、自分の励みになる。

毎日のリハビリは歩くことと本を音読すること。
音読はリハビリにはとてもイイという。
本はヘレンケラーや松下幸之助など。

今、歌手だけではなく、医療関係のトークショーや講演会が多いという。

還暦コンサートの日は氷雨の振る寒い日だった。
寒さが全ての血流を悪くするため、
秀樹さんの口調に麻痺が出てた。

日々の生活に脳梗塞の恐怖はある。
病気に倒れて、初めて自然を見て美しいと感じたり。
虫を見て「こいつらも頑張っていきてるんだ。」と思ったり。
若い頃は何も感じなかったことが、今は感謝の気持ちだという。

これから医療現場に患者の声として、色々反映してゆきたい。
西城秀樹にしか出来ないミッションはまだまだ沢山ある。
一つ一つの言葉の意味の深さに、涙腺が熱くなった朝だった。

**今週のお気に入り曲**

ヨーロッパで大人気
フランスのシャンソン歌手ZAZ(ザーズ）

素晴らしい映像と心地良いジャジャ馬の声です♪
ZAZ本人も出てきます、、壁に。。。ふふふ
「パリの空の下」どうぞ！

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