Salsa する?

Salsaの力を信じてます。
ココロの核にしみ込んで、カラダの芯が躍動します。

満ち足りぬ月の魔性・・・ショーケンという孤独からの悟り 立川談志

2015-08-25 14:25:27 | ドキュメンタリー・その他



今年の春先、知り合った人がいる。
その女性が何回かワタシと話すうちに、ちょっとワタシに興味を持った。
唐突にあるモノサシでワタシを試してきた。
『貴女、俳優で誰が好き?』

間髪入れず
「萩原健一デスケド」

彼女はあーぁ。。という顔
『貴女、苦労するわねぇ』

ワタシには左大臣という伴侶がいる。
まったくもってショーケンとは真逆なタイプ。
そう… 敢えてそうしたとも言えた。

俳優なら、一字一句間違いなく覚える人。
そしてそれがツマラナイ台詞でも。。。。


◆満ち足りぬ月の魔性…◆

ショーケンの魔性は感性の鋭い切れ味。。
そして満月の完璧な綺麗さではなく、おぼろ月夜の不完全なもどかしさ。。
オンナから見るとその不完全さが不憫で堪らない。

だがキナ臭い事件や執行猶予やらで年月が過ぎ、
ショーケンだからやって欲しい、、という期待が薄れていた時だった。
自分のPCお気に入りに<ショーケンという孤独>が目に入った。
左大臣がわざわざ入れたものだった。

真夜中、、
ちょっとサワリを観てから明日観よう。。
そう思い、見始めた。
僅か50分、ショーケンの独占ドキュメンタリー。
僅かだと思ったはずが、胸に響く切ない映像だった。
同情の意味ではなく、
持て余し過ぎるほどの感性がゆえに、
落ちる罠 母への懺悔 巧く回らぬ人生の歯車、、
三度の結婚と離婚
立派な家で一人で暮らす5年間。。

映像には執行猶予が終える一カ月前からが映っていた。
なんでも写していい!というショーケンの言葉通りだった。


◆ショーケンという孤独。。◆


日々の生活は規則正しく、一日おきに歩行禅。
早朝三時に家を出て縁者が眠る寺へお参り。
スーパーへ食糧の調達は三日に一回。
全て自炊のため、細かくメモ書きされた材料を買う。
主に野菜を買うが、玉ねぎは一個だけ欲しいと店員に尋ねる。

スーパーへの買い出しにはバリッとしたスーツ姿。
どこから見ても、すぐに「萩原健一」だと分かる。
俳優としてイメージだけではない、
ショーケンの美学だと感じた。

彼は「人に頼らない。。」そう決めてから、
身の周りの事は全て一人でやっていた。
食事は自ら作り、一日一食で体形をキープ。

そんな生活を続け、念願の執行猶予があけ仕事を開始。
温厚そうに笑うショーケンの目は、まだ尖った拘りと野望が見えた。
彼はそのことを隠そうともしない、、
逆にマスコミにアピールするエネルギーは、
タッグを組む大御所脚本家の蜷川幸雄氏に熱烈な口づけ?をし
蜷川センセイを子犬のように震えさせた。
その場の空気をあっという間にショーケンが牛耳った、、


2008年の独占ドキュメンタリーで見たショーケンは、
相変わらず「屈折の王者」だった。
そしてショーケンという孤独を十字架のように背負っていた。
映像には、この人のスタンスは一生変わることがないだろう。。
そう思わせて終わった。



◆満月の悟り。。◆


でも人はある瞬間に自分の世界が一変する時が来る。
今まで<I love me>の世界だった人が、
人を思いやることに気付いた。

ショーケンは4度目の結婚をした。

何年か前、雑誌のインタビュー記事にショーケンが載っていた。
インタビュアーが「今、好きな方いらっしゃいますか?」の問いに

『いますよ。。
いいなぁ~と想ってる人
でもお付き合いしてるわけじゃなく 憧れてるだけです』
と云っていた女性と結婚してしまった。

奥様のリカさんに会った瞬間、
今までの全ての事がどうでも良くなった…


三年間二十四時間一緒の生活。
年に何度も、映画製作の下見を兼ねて二人で海外旅行。
よく双子みたいだと言われるほど。


今まであやふやにしてきたことの帳尻をやっている。

16歳で飛び込んだ芸能界。
着たくもないピチピチでもっこり、ひらひらの衣装。
グループサウンズの人気は疫病にかかるのと同じ。

養育費を払うために、
アルバイトで天地真理のバックで着ぐるみで踊ったり。

映画監督・作家志望だったはずが、俳優の代役をやるうちに俳優に。

こんな経過を淡々と話し、今は惰力で生きてる。。
家でパソコンを個人教授してもらったり、
夫婦の思い出作りをしている。。とね


敢えて家で思い出作りをしてるのか、
それとも芸能界を干されてるのか、、、
枯れてるわけではなく、逃避してるように思えた。
ここで、もう満月のように綺麗終わらせる気だろうか?!


そして立川談志師匠を思い出した。。
喉頭がんで声がかすれても、噺家として高座に立った。。
天才的な噺家であるがゆえに孤高…
気力を振り絞って後世に残さなきゃいけない義務がある。
日本の寄席の文化を残せる人はそういなかった。

そして倒れるまで、噺家として弱音を吐かなかった。

ショーケンも
その感性のお宝を遺さなきゃいけない一人なのだ。
映画「約束」を観て以来、これ以上の感性に遇ったことはない。
COME BACK ショーケン!
頼むよ ショーケン!


FATIMA RAINEY
Love is wonderful thing

ショーケンを見てると、この曲が頭の中でぐるぐると聞えるの。
懐かしい曲デス 
聴いてみて、な~んかショーケン♪


ダンス・バレエランキングへ←ブログランキングに参加してます。応援クリックしていただけると励みになります。ヨロシクお願いします!(^^)!いつも読んでくれてありがとう♪感謝デス

最新の画像もっと見る

コメントを投稿