私は退職後(72歳の時)にエンディングノートを買い求め、その時の気持ちや各種のことを書き綴り残して置きましたが、私を取り巻く環境も異なり2度目になりますが、またエンディングノートを買い求めました。
このメモは紙ベースになりますので家族のだれもが見れますが、もし盗難された場合は悪用される恐れがあるため、自分の思いなどやカードも含めてどのような契約をしているかだけを書き留めているだけです。
各種の項目がありますが、必要なのは不動産・保険・治療・解約すべきもの・手紙などでしょう。
我が家では基本的には、どちらかが亡くなった以降は公正遺言証書を作成す予定です。
預貯金などは紙ベースでは残しましません。すべてパソコン内で他人には分からないようなホルダーを作って、そこに書き込んでいます。
ある新聞紙面に「デジタル遺族に安心」とありました。
しかし、課題(問題点)もあります。その内容ですが、スマートフォンやパソコンで取引していたネットバンキングの口座などについて、本人が死去した後、IDやパスワードが分からない遺族が解約手続きなどに困るケースが相次いでいる。「デジタル機器に残すのは思い出だけにとどめ、トラブルは残さないように」と呼び掛けている。としています。
私も各種のカードを持っていて、年会費のかかるものもあります。また、ネットバンキングを使っていますので、通帳はもっていません。残高も振り込みもパソコン上だけです。
ネットバンキングを活用するにしても、パソコンでその金融機関と登録されているパスワードや暗証番号を入れ、次に登録しているスマホでワンタイムパスワード(1分ごとに数字が変わる)を入力しなければなりません。このホルダーの場所と手順は私と息子しか知りません。
スマホを変える時は、事前に金融機関に通知し取引内容等を一時凍結する必要があります。
デジタルで終活とありますが、パソコン内に完全にIDやパスワードが記入されていれば問題は少なくなるのでしょう。
よくあるのは・・・。
①先ずはパソコンのパスワードが分からなく開けない。
②パソコン内のどのファイルに必要なことが明記されているのか分からない。(開いて直ぐに分かるようなファイルは危険)
③問題はIDやパスワードがあいまいで、幾度も打っても開けない。
④生前利用していたインターネット上のサービスなどの解約手続きが出来ずに、思い当たるIDやパスワードを探るため、よく使う言葉や、電話番号の組み合わせを入力しても、ひたすら繰り返すだけで、スマホやネット回線のほか、ネット上で契約したもの解約できずに3年も要した例もあります。
④本人かどうかの認証もあります。
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スマホやパソコンでネット利用している方で、70歳代は49.4%(約半数)とのことです。
直ぐ使う、実印や印鑑証明書、通帳、そして、重要なものとして不動産の登記書、地積測量図、そのほか大事とされている貴金属類も、耐火金庫も良いかと思います。
ただ、カギや認証番号(ダイヤル番号)をどこに保存するかです。
以前はある金融機関の貸金庫も利用していました。
先ずは、その金融機関と取引が必要ですので、いくばくかの預金をして置きます。
貸金庫に入室するにも用紙に本人が記入して登録印も捺印し、自分の鍵と金融機関の鍵が必要となります。本人以外は委任状が必要になります。
その合鍵を作り、貸金庫から現金や金などを20億円も盗み悪用した行員もいました。信じられません!
貸金庫内はこんな引き出しが並んでいます。
大きさによって、貸金庫を借りるにも大きさによって金額も異なります。私のは金塊を入れて置くような大きさではありませんでした。今は使っていません。
この文面ですと、*ID・パスワードが分からなくても相続の手続きは可能です。とありますが、相続の時は使っていない通帳があっても、その残高証明も必要になります。その手続きも面倒で結構ある事例です。
私の場合ですが、残金が利子などで1000円ちょっとくらいでしたが、取引していた銀行も合併し、また合併し・・・。全然知らない銀行の窓口に行ったこともあります。それらは亡くなった本人も口座あることすら知らないのでしょう。
エンディングをむかえるようになった時点では、なるべく早めに一つの金融機関にすると良いかも知れません。その時は自分で金融機関には行けないかと思いますので、自筆の委任状を書いて、代理人を〇〇とする旨も必要です。
普通預金はカードで暗証番号を打てば誰でも引き落とすことは可能です。
*生前に後見人と認められる方が、普通預金をカードで葬儀代くらいは引き落として置くことも考えられます。
亡くなってからは、すべての金融機関での出し入れは完全にストップされます。
相続がすべて終わらないと引き出せません。場合によっては葬儀代すら無いこともあるかと思います。
まぁ~エンディングノートには、暗証番号などは記載せずに(安全のために)、自分の思いやこんなカードや契約をしている。また、年会費など引き落とされるものはこんなものがある程度で、具体的なIDやパスワードはパソコン内のホルダーに書き込んで置くことも良いかと思います。
最終的には「公正証書」を作って行けば、親族間でのトラブルになることは無いのでしょう。
母親が古くから付き合いのある会計士さんが立ち合いのもとで、最寄りの公正役場で作成していました。
誰一人として、争うことなくすべて円滑に財産分割協議書も作成されました。
親族は仲が良いと思いがちですが、このような場面では結構争いごとを耳にします。
私たち夫婦もどちらかが亡くなったら、それぞれの判断で行こうと話し合っています。
しかし、年会費のかかるようなガード類や契約ごとは、本人しか分からないので何かの形で分かるように残して置くべきだと思います。
yuki76
エンディングノートはパソコンで書くより手書きの方が良いですね。
一度書けば終わりではないエンディングノート
パソコンの場合は、追加や修正が簡単ですが・・・
後に家族が見た時、手書きの方が味があり 伝わる内容が大きいと思いますネ。
今、パソコンで入力を始めたところですが、手書きの良さを感じています。
また、10年も経つと周りの環境や自分の状況も異なり、考え方も変化せるを得ません。
よって、直近の考え方を残して置いた方が良いかと思いました。
困ったのはID・パスワードの多さです。
自宅のパソコンはパスワードなどはあまり変えませんが、会社では3か月に一度は変える義務もありましたね。