ココロノキンセンイ

劇団あおきりみかん 中元志津が綴る怒涛の日々、けっこう育児日記

暗転の中で頼りになるのは

2006-06-01 23:00:27 | 芝居づくりのこと
少年ライブラリィで、差し入れをいくつかいただいた。
観に来てくれるだけで充分なのだが、やはりとても嬉しい。
ありがとうございます。

「フェイク/マイ・ドキュメント」は15分暗転しっぱなし。明かりはフラッシュと懐中電灯だけで音も入らない。

かなり思いきった、実験的な芝居だったと思う。
私にとっても、挑戦の多い芝居だった。
ここではエロを強調してたけれど、実際は「怖い」という意見をいただいた。
そう、ネタばらしになるからあまり触れなかったが、実はこの話はホラーだったのである。怖がってもらえたのは、してやったりというところか。

それはそれとして。
暗いということは、お客様に伝わるのは声のみ。
舞台の上で、あんなに小さな声で話をしたのは初めて。
小屋に入って、声の調整を行わなければならず、自分的にはしっくりこなかったときもあったけれど、あの芝居を上演するには声に工夫をしなければならなかったみたい。
私はどちらかといえば台詞くささのある喋り方をするので、そういう意味では今回かなりナチュラルに演じられた、と思っている。
あと、暗闇でよかったのは、客席が全く見えなかったこと。
特に導入部分を暗闇で話すのは、お客に意識が行きがちな私には良かった。
閉じた空間を作りやすかった気がする。

相手役にも恵まれて、稽古はとても楽しかった(一部セクハラ行為を除いては)。
演出にとってこの作品に私が出るのがベストの選択かどうかは分からないが、呼んでもらえて良かったよ。

ハニィポッドではまた違った挑戦ができるといいな、と思っている


最新の画像もっと見る

post a comment