先日の雪で倒れた水仙です。上部には新たな花芽が開き始めています。
倒れたのもまだ色を失っていません。
水仙の白色ですが、いわゆるパステルカラーのホワイトではないのですね。
どことなく柔らかみのある色で、色そのものがふくよかな感じですね。
名句には・・・と歳時記を開きますと、多いです!
第四版には載ってませんが、水仙のまとふは己がひかりのみ 漢字だったか?
水仙を見てますといつもこの句が浮かぶのです。
光りと言ってますけど、これ、色だと思うのです。やわらか水仙の白をまるで光りと。
花の色は白なんですが、それは白き光りをまとっているのだと。
なるほど!とため息しか出ない表現ですね。
第四版には・・・水仙に光微塵の渚あり と、それほど水仙のやわらかな白は人を惹きつけて様々な思いを抱かせる色となるのですね。
水仙に蒼き未明の来てゐたり 島谷征良
これは数年前にも鑑賞しましたが・・・やわらかき白は未明には蒼さを貯めているのだと、まだ自分が目覚めかけているときはその様であろうと。そこからさまざまに思いが浮かぶのでしょうか。
母が好きだった水仙がもうすぐ時期を終えますが、最後まで見続けます。
水仙の句をもう何年考えて来たか・・・美しさを前にしてはできません。いつか花からはなれた時に出来るかもしれません。