一句鑑賞

外にも出て・・

夕食後いつもののんびりお眠む時間が過ぎて、さあ歩こうかと靴を履き戸を開けると!寒い、短パンを綿パンにTシャツの上に長袖を羽織りました。

歩き始めはお月様へのご挨拶・・・以前にも書きましたが(-_-;)

私は今夜ぐらいの上弦が好きだ。

三日月はしばらく見なかったけどちゃんと出てきてくれるので好きだがぢょっと尖ってる、満月は煌々として私にはやや恐れ多い・・・その点、半月からちょっと膨らみかけたお空の彼方(あなた)は、ちょっとおとぼけも入れたように上を見上げて、わがミステークを笑って許してくれるようにも見える。心の拠り所かな(笑)

しかしまあ、冷えましたね。歩いても汗にならないのです。

冷やか・冷ゆ・秋冷、と季語にありますね。この秋初めて感じました。

例句を見てみてましょう・・・

口中に涙こつんと冷やかに   秋元不死男

涙は鼻腔へ涙の管を下って流れるのですが、悲しみが大きく涙の量も多いと鼻腔から喉に流れきれずに鼻水となってしまいます。また瞼から溢れる涙は頬を濡らします。さてどちらの涙でしょう?口中は喉の奥までつながっていますので、鼻から喉へと流れた涙でしょうか。それが冷たく、余計に悲しみを感じたのでしょうか。

10年ほど前に涙の流れが悪くなって、目から鼻へ抜ける涙の道(専門用語は忘れました)が、老化に伴い細くなったのでしょう、涙が右目から溢れるのです。眼科で手術を受けました・・・その涙道を広げる処置ですね。シリコンチューブをその涙道に差し込んで数週間後、それを外すのですね。

異物が目から鼻へ入るのですから(笑)かなり抵抗ありましたよ。経過は涙が溜まることはなくなりましたが、あまりやりたくない手術でした。右目だけでしたが・・涙の通りをチェックするのに食塩水を目の方から注入しますが、塩味が感じれば通りが良い(笑)となります。

こつんは、涙の味かもしれませんね。

もう一句

紫陽花に秋冷いたる信濃かな   杉田久女

紫陽花はもう枯れている、けど彼女の目に留まったのは枯れてはいても紫陽花なのです、ふさふさと揺れる紫陽花の花の美しさを知っているが故の花の今は・・・信濃の秋は経験したことのない冷えだと・・・そこを秋冷いたる、といって紫陽花も吾もかと・・・

 

冷やか、秋冷で一句作らないと、焦ってます(笑)

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「俳句」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事