大连どこでも学校

大連で日本語を学ぶ中国の学生たちと中国語を学ぼうとしている日本語教師の相互学習のブログです。

お好み焼き大会!

2017-06-16 06:56:57 | イベント
6月11日、お好み焼き大会を開催しました。たまたま会った英語教師リチャードも仲間入り。みんなでワイワイ言いながら、大阪粉もん文化を堪能しました。








『ひよこの眼』中国語訳⑩

2017-04-16 09:27:21 | 『ひよこの眼』中国語訳
4月9日、2年生から卒業生まで総勢12名で開催しました。

『ひよこの眼』2017.4.9確定版


それでも、私は知っていた。私とことばを交わしていない時、幹生がやはり、まばたきもせずに何かを見つめているのを 。私は、もう、その瞳を懐かしいとは思わなかった。そう思うには、私は、彼に好意を持ちすぎていた。その表情をする時 、彼が決して幸福ではないことを、私は知っていた。彼が、幸福ではないのだと思うことは、私の心を傷つけた。私は、その時、すでに、好きな男には、のんきな幸せを授けたいと願うほどに大人になっていた。私は、自分に訪れた初めての恋と いうものを実感していた。それは、今までに一度も味わったことのない感情だった。甘酸っぱいものを思い出した時に頬が くぼむ、あの時の感じに、それはよく似ていた。

尽管如此,我还是知道的。当幹生不与我说话的时候,依旧眼也不眨地凝神注视着什么。因为我十分喜欢他,所以对他那双眼神已经不觉得怀念了。我知道,他感到不幸福的时候就会露出那种表情。而当感觉到他不幸福时我的内心就像被什么刺痛一般。我那时好像变成了一个成年人,想给自己喜欢的男人安闲的幸福。我第一次真切感受到了被爱情俘获的感觉,那是一种从未体会过的感觉,就好像回味某种又酸又甜的东西时一瞬间唇齿间扩散的甜蜜。


私は、彼を悲しい場所には置きたくないと思った。彼のことを心配してい るというより、そうなったら、自分自身がやるせないだろうと予想したからだった。私は、自分勝手にそんなことを思い、 そして、そんな自分を許していた。私が楽しい気分になるためには、彼もそうでなくてはならなかった。もちろん、彼には 、そんな自分の気持ちを伝えてはいなかった。親しくことばを交わすようになったとはいえ、彼は、相変わらず、自分の領 域を守り続けていて、そこに、私を入れることはなかった。私は、気のおけない友人として振る舞うしか術を持たなかった 。

我呢,不想让他难过。但我想,我如果担心他,恐怕自己会变得更加闷闷不乐。他要是不开心的话,我也会不开心。我胡思乱想了这些,然后又认可了自己的想法。当然了,我并没有对他表达过我的这些想法。虽说我们彼此之间的关系变得更熟络了,但他还是老样子,一直不肯吐露自己的心声,我也就不能真正地了解他。因此,我只好以亲密无间的好朋友的身份,主动去询问他。



「ねえ、相沢くんってさ。ずいぶん、季節外れに転校して来たじゃない? お父さんの仕事の都合とか?」
幹生は、私の質問に、一瞬、不意をつかれたようなうろたえた表情を見せたが、きわめて明るい調子で言った。
「ううん。うちのお父ちゃん、病気で仕事できないもん。だから、おばあちゃんになんとかめんどう見てもらってる。」
「お父さん、悪いの?」
「まあね。借金取りから逃げて来たんだけどさ、もう、逃げる必要もないみたい。」
「……お母さんは?」
「さあ、おれがちっちゃかった時にどっか行っちゃったもん。男と逃げたらしいよ。おれって不幸だろ。」
「そんな……。」

“喂,相沢,你转校来的很不合季节,不是吗?是因为你父亲的工作的情况什么的么?”
干生被我问到。他一瞬间好像突然显出慌张的表情,但语气十分明快。
“嗯嗯~,我的父亲因为生病,已经不能工作了,所以,奶奶不管怎样都要照顾父亲。”
“你父亲情况不好么?”
“还行吧。虽然因为躲债来到这儿的,不过现在也没有逃跑的必要了。”
“你母亲呢?”
“哎,她在我小的时候就不知道去哪了,好像和一个男人逃走了,不幸应该说的就是我吧。”
“这样啊。”

『ひよこの眼』中国語訳⑨

2017-03-26 16:55:15 | 『ひよこの眼』中国語訳
   『ひよこの眼』中国語訳(2017.3.26)


私は困惑して、首を横に振った。彼は、笑って、私の肩をたたいた。
「みんなが言うこと気にするなよな。たいしたことじゃないよ、あんなうわさ。」
「相沢くんって、大人っぽいよね。なんだか、私たちよりも、ずっと先を行ってるみたい。きみのファン、けっこう多いよ。女子たちが騒いでるの聞いたことあるもん。」

我困惑不解地摇着头,他笑着拍着我的肩膀说到:不要介意大家说的那些谣言,没什么大不了的。
“总觉得相泽很成熟,比我们更有远见。有很多人喜欢你呢!听说你很受女生欢迎。



幹生は、ほんの一瞬、唇をかんだ。
「どうってことないよ。それも、全然たいしたことじゃないよ。」
彼は、そう投げやりに言うと、再び口をつぐんでしまった。彼のその様子は、私などには及びもつかないことを隠し持っているように見えた。私は不意に悲しい気持ちになった。彼は、明らかに、私と必要以上に親しくなることを拒否しているように見えて、そのことに私は同情していたのだ。私を含めた些細な事柄に、とても興味を示すことなどできないほどに、何かに対して心を砕いている彼の身の上を想像し、私はため息をつかずにはいられなかった。私たちの年齢の人間が許容できる大きさ以上に、何かを背負っている彼は、そういう人に見えた。

幹生一瞬间咬了咬嘴唇。
「没那回事。况且,那也不是什么大事啊。」
他像是敷衍的说了一句,然后又沉默了起来。从他沉默的样子中,我仿佛可以看见隐藏着一种我无法企及东西。我不由得悲伤起来。很明显可以看出,他拒绝变得和我有不必要的更亲密关系。对于这种事,我也深感同情。好像他在应付某件事情已经身心疲惫,以至于包括我的一些事无法提起一丝兴趣。想到这些我也只能不住地叹气。我意识到了他是这样一个人。背负着一些超出我们同龄人可以接受的东西。



その日から、私たちは、つき合っている二人として、クラスじゅうの生徒たちに認められてしまった。私は、言い訳をしなかった。私はみんなが思っているように、幹生とつき合っているわけではなかったが、私が彼に関心を持ったのは確かだったし、文化祭の実行委員会のあとで、いつも、二人連れだって帰るのは周知のことになっていたのだ。私は、しだいに、彼が気を許し始めているのを感じていた。あのうわのそらの様子が、私と一緒にいる時、影を潜めるようになった。彼は、よく笑った。そして、そんな彼を見て、私も笑った。私は、彼の笑顔が好きだった。それは、あの懐かしい気分を、私に忘れさせた。彼は、知り合ったばかりの男子生徒として、私の心に入り込んできた。そこには、楽しさ以外に何もなかった。


自从那天起,班里同学就公认我们在交往了。而我没有反驳。这是因为,尽管我并不是和大家所想的一样,和干生在交往,但是我对他的关注是确实存在的。况且我们在校园文化节的班会结束后,总是两个人一起回家这件事,早就被大家知道了。渐渐地,我感觉到,他开始敞开心扉。和我在一起的时候,他那种心不在焉的样子,也消失在了暗处。他时常露出笑容,而我在看到他的样子后,也笑了起来——我喜欢他的笑脸。这一切让我忘了那种似曾相识的感觉,他作为一个刚认识不久的男生,深深地印在了我的心里。那个时候,只剩下了快乐。

2017春カラオケ歓送迎会

2017-03-12 05:33:27 | イベント
昨日(3月11日)、カラオケ歓送迎会を行いました。日本からの留学生1名を迎え、日本へ留学する学生3名を囲んで、カラオケ、ゲーム、クイズと、楽しみました。

みなさん、
2014年10月から始めた中国語と日本語の相互学習を行うどこでも学校は、今年、3年目に入りました。
今後も、中国と日本の真の友好を願い、さらに勉強を続けて行きましょう。
今日は、日本からの留学生を迎え、また、日本への留学生を送るために、みんなで大いに語り、歌い、楽しみましょう。

大家好,互相学习日语和中文的“到处都有学校”从2014年10月开始,今年已经是第三年了。
今后也希望,中国和日本真正的友好,并且互相学习下去。
今天为了迎接日本来的留学生,以及欢送去日本留学的学生,大家一起尽情聊天,欢唱吧!!






『ひよこの眼』中国語訳⑧

2017-03-05 17:32:29 | 『ひよこの眼』中国語訳
本日の“どこでも”学校参加者で確定した『ひよこの眼』の中国語訳です。


「実はねえ……。」
私は、初めて彼の瞳に出会った時から、ずっと心の中に棲んでいる疑問について話し始めた。彼は、興味深そうに、私の話を聞いていたが、首をかしげるばかりだった。
「でも、おれ、東京に引っ越して来たばっかだし、きみと会ったことなんてないはずだよ。」
「うん。それはわかってるんだけど、絶対に見覚えあるのよね、相沢くんの目に。」
「ふうん。ま、いいか。」
そう言ったきり、幹生は、再び黙って歩き続けた。私は、彼が、再び、あの目をしているのに気づいて、慌てた。いったい、どこでこの目に出会ったのだろう。

“其实呢……”我开始跟他讲述,从我第眼看到他的时候开始,直存在心中的问。他边兴致地听我讲,边头思考。“可是,我刚从东京搬过来,跟你不可能见过面的。”
“嗯。我当然知道,但是相泽的眼,我绝对似曾相识。”
“是嘛。算了,不管了。”
干生说完,就又沉默往前走。我注意到,他的眼又回到一开始我所见到的那样,我有些乱。究竟是在哪里见到这双眼的呢?


「相沢くん。」
「えっ?」
彼はふと我に返って私を見た。
「今、何を考えてたの?」
「別に何も。」
「うそ。絶対に何か考えてた。じゃなかったら、何かを見てた。」
「たとえば?」

“相识同志。”
“啊?怎么?”
他忽然回过头来看我。
“刚才,你在想些什么呢?”
“没什么。”
“你骗人,你绝对在考什么,不然的话,你就是在看什么东西。”
“比如说呢?”