本日は久しぶりの“どこでも学校”でした。8名の参加で第七章の日本語訳を完成させました。日本でもお馴染みの悟空がお釈迦様の掌から逃げられなかった話です。少し分かりにくいところがありますが、お読みいただけると嬉しいです。
中国語の原文と合わせて掲載します。
第七章如来佛施法镇大圣
①
回到天庭后,玉帝传旨,将悟空押到斩妖台处置。可是,无论刀砍斧剁,还是雷劈火烧,都不能伤他半根毫毛。原来悟空吃过太上老君的仙丹,已经炼成金钢不坏之躯了。
天上に戻った玉帝は、悟空を刑場まで護送して殺すよう部下に命じました。でも、刀で切っても斧で斬りつけても、雷を落としても火であぶっても悟空は傷つきませんでした。なぜなら、悟空は太上老君の仙丹を食べたので、もう何にも傷つかない体になっていたからです。
②
在太上老君的建议下,悟空被扔进八卦炉里。八卦炉里火光冲天,灼热难耐,悟空在里面蹦来跳去,无意中跳到“巽宫”的位置,这里只有烟没有火,所以悟空不但毫发未伤,还炼就了一双“火眼金睛”。
炉火烧了四十九天,太上老君觉得火候到了,就命童子开炉。谁知炉门一开,悟空从离里面蹦了出来,一脚踢倒了八卦炉。接着,悟空掏出金箍棒,一路打到灵霄宝殿外,然后又变成了三头六臂,与三十六员雷将展开激战。悟空很快占了上风。玉帝吓坏了,立刻传旨派人请来了西天如来佛祖救驾。
そこで、太上老君の意見をもとに,悟空は八卦炉に捨てられました。耐えられないほど熱くなったので悟空は無意識のうちに安全なところに逃げました。そこには煙ばかり籠って火がありませんでした。何と、悟空はけがをしないばかりか、火眼金睛の業までも手に入れました。悟空はぴったり49日燃やされました。太上老君はもう十分だろうと思い、手下に命じて炉を開きました、ところが思ってもみなかったことが起こりました。炉を開いたかと思うと、悟空はその中から飛ぶ出して足で炉を蹴り倒しました。そして、すぐに如意棒を上げてそこから凌霄宝殿まで天兵と戦い、悟空は常に優勢でした。玉帝は肝をつぶすほど驚いて、すぐに人に命じてお釈迦様に助けを求めました。
③
如来佛祖来到灵霄宝殿外,微笑着对正在打斗的悟空说:“我是西天极乐世界的释迦牟尼佛祖。听说你胆大妄为,不知你为何这么霸道?”悟空说:“我是花果山的灵仙,想坐坐玉帝的宝座哩!”
お釈迦様は凌霄宝殿に着いて、戦っている悟空に、「私は西方極楽世界の释迦摩尼です。あなたが大胆不敵だと聞いて、どうしてそんなに横暴になったかがわかりません。」とにこにこ笑いながらおっしゃいました。悟空は、「おいらは花果山の仙人だい。玉帝の席に座りたいんだよ。」と答えました。
④
如来佛祖说:“我们打个赌吧!如果你能翻出我的手掌心,我就叫玉帝让位给你!”悟空心想:“这下我赢定了,他的手掌方圆不到一尺,怎会跳不出去呢?“于是,他站在如来佛祖的手掌心上,大喊一声:“我去了”说完他翻了一个筋斗,转眼就跑的无影无踪。
お釈迦様は、「では、賭けをしましょう。もしあなたが私の掌から逃げられれば、すぐにあなたの要求に応えましょう。」と言いました。悟空は今回は勝つに違いない、お釈迦様の掌の長さは短いから逃げることは朝めし前だと呟きました。そして、彼は如来の掌に立って、行くぞと、声をあげて雲を乗ってたちまち消えてしまいました。
⑤
悟空不记得翻了多少个筋斗,正跑着,忽然看到前面有五根大柱子支撑青天,就以为到天边了。他变出一枝毛笔,在中间的柱子上写下“齐天大圣到此一游”几个大字。接着,悟空在第一根柱子下撒泡猴尿,这才驾起筋斗云,得意洋洋地回到如来佛祖的面前。如来佛祖说:“回头看看,你离开过我的手掌心吗?”悟空回头一看,发现自己写的字竟在如来佛祖的中指上,他的拇指缝里还有猴尿的气味。
悟空はどれくらい業を使ったかも覚えていないくらい走っているうちに、突然五本の柱が見え、天空の果てだと思いました。だから、彼は業を使って筆を取り出して、真ん中の柱に「齐天大圣到此一游」と書いて、そして、柱に小便をしました。その後、彼は雲に乗って意気揚々とお釈迦様の前に戻りました。その時、お釈迦様は振り返り、「お前はまだ私の掌から出ていませんよ」と言いました。悟空は振り返って、お釈迦様の中指にさっき書いた漢字や指の隙間の匂いがあることに気づきました。
⑥
悟空大吃一惊,转身就要逃跑。如来佛祖将手掌一翻,把他推入凡间,手指变成金,木,水,火,土五座大山,将他压在山下。玉帝和神仙们开始庆贺起来。这时,忽然有仙官进殿报告说:“不好了。悟空快把五行山摇倒了”如来佛祖闻听,从袖中取出一张帖子,让人贴在山顶,五行山顿时稳住了。随后,如来佛祖吩咐五行山周围的土地神和五方揭谛,让他们看押悟空。等悟空刑期满了,自然会有人来救他。
孙悟空は驚いて逃げようとした時、お釈迦様は自分の掌を下に翻して、悟空を人間の世界に投げました。彼の五つの指は五つの大きな山になって悟空はそれらの山の下敷きになりました。玉帝や部下たちは勝利を祝いはじめました。その時、部下たちは突然悟空が山を崩さんばかりに揺らしたことを報告しました。お釈迦様はそれを聞いて袖からお札を取って山の頂上に貼らせました。それで山はしっかり固まりました。その後、お釈迦様は周辺の神に悟空を拘留するように言いつけましたが、処罰の期限が終わって彼は自ずと誰かから助けもらいました。
中国語の原文と合わせて掲載します。
第七章如来佛施法镇大圣
①
回到天庭后,玉帝传旨,将悟空押到斩妖台处置。可是,无论刀砍斧剁,还是雷劈火烧,都不能伤他半根毫毛。原来悟空吃过太上老君的仙丹,已经炼成金钢不坏之躯了。
天上に戻った玉帝は、悟空を刑場まで護送して殺すよう部下に命じました。でも、刀で切っても斧で斬りつけても、雷を落としても火であぶっても悟空は傷つきませんでした。なぜなら、悟空は太上老君の仙丹を食べたので、もう何にも傷つかない体になっていたからです。
②
在太上老君的建议下,悟空被扔进八卦炉里。八卦炉里火光冲天,灼热难耐,悟空在里面蹦来跳去,无意中跳到“巽宫”的位置,这里只有烟没有火,所以悟空不但毫发未伤,还炼就了一双“火眼金睛”。
炉火烧了四十九天,太上老君觉得火候到了,就命童子开炉。谁知炉门一开,悟空从离里面蹦了出来,一脚踢倒了八卦炉。接着,悟空掏出金箍棒,一路打到灵霄宝殿外,然后又变成了三头六臂,与三十六员雷将展开激战。悟空很快占了上风。玉帝吓坏了,立刻传旨派人请来了西天如来佛祖救驾。
そこで、太上老君の意見をもとに,悟空は八卦炉に捨てられました。耐えられないほど熱くなったので悟空は無意識のうちに安全なところに逃げました。そこには煙ばかり籠って火がありませんでした。何と、悟空はけがをしないばかりか、火眼金睛の業までも手に入れました。悟空はぴったり49日燃やされました。太上老君はもう十分だろうと思い、手下に命じて炉を開きました、ところが思ってもみなかったことが起こりました。炉を開いたかと思うと、悟空はその中から飛ぶ出して足で炉を蹴り倒しました。そして、すぐに如意棒を上げてそこから凌霄宝殿まで天兵と戦い、悟空は常に優勢でした。玉帝は肝をつぶすほど驚いて、すぐに人に命じてお釈迦様に助けを求めました。
③
如来佛祖来到灵霄宝殿外,微笑着对正在打斗的悟空说:“我是西天极乐世界的释迦牟尼佛祖。听说你胆大妄为,不知你为何这么霸道?”悟空说:“我是花果山的灵仙,想坐坐玉帝的宝座哩!”
お釈迦様は凌霄宝殿に着いて、戦っている悟空に、「私は西方極楽世界の释迦摩尼です。あなたが大胆不敵だと聞いて、どうしてそんなに横暴になったかがわかりません。」とにこにこ笑いながらおっしゃいました。悟空は、「おいらは花果山の仙人だい。玉帝の席に座りたいんだよ。」と答えました。
④
如来佛祖说:“我们打个赌吧!如果你能翻出我的手掌心,我就叫玉帝让位给你!”悟空心想:“这下我赢定了,他的手掌方圆不到一尺,怎会跳不出去呢?“于是,他站在如来佛祖的手掌心上,大喊一声:“我去了”说完他翻了一个筋斗,转眼就跑的无影无踪。
お釈迦様は、「では、賭けをしましょう。もしあなたが私の掌から逃げられれば、すぐにあなたの要求に応えましょう。」と言いました。悟空は今回は勝つに違いない、お釈迦様の掌の長さは短いから逃げることは朝めし前だと呟きました。そして、彼は如来の掌に立って、行くぞと、声をあげて雲を乗ってたちまち消えてしまいました。
⑤
悟空不记得翻了多少个筋斗,正跑着,忽然看到前面有五根大柱子支撑青天,就以为到天边了。他变出一枝毛笔,在中间的柱子上写下“齐天大圣到此一游”几个大字。接着,悟空在第一根柱子下撒泡猴尿,这才驾起筋斗云,得意洋洋地回到如来佛祖的面前。如来佛祖说:“回头看看,你离开过我的手掌心吗?”悟空回头一看,发现自己写的字竟在如来佛祖的中指上,他的拇指缝里还有猴尿的气味。
悟空はどれくらい業を使ったかも覚えていないくらい走っているうちに、突然五本の柱が見え、天空の果てだと思いました。だから、彼は業を使って筆を取り出して、真ん中の柱に「齐天大圣到此一游」と書いて、そして、柱に小便をしました。その後、彼は雲に乗って意気揚々とお釈迦様の前に戻りました。その時、お釈迦様は振り返り、「お前はまだ私の掌から出ていませんよ」と言いました。悟空は振り返って、お釈迦様の中指にさっき書いた漢字や指の隙間の匂いがあることに気づきました。
⑥
悟空大吃一惊,转身就要逃跑。如来佛祖将手掌一翻,把他推入凡间,手指变成金,木,水,火,土五座大山,将他压在山下。玉帝和神仙们开始庆贺起来。这时,忽然有仙官进殿报告说:“不好了。悟空快把五行山摇倒了”如来佛祖闻听,从袖中取出一张帖子,让人贴在山顶,五行山顿时稳住了。随后,如来佛祖吩咐五行山周围的土地神和五方揭谛,让他们看押悟空。等悟空刑期满了,自然会有人来救他。
孙悟空は驚いて逃げようとした時、お釈迦様は自分の掌を下に翻して、悟空を人間の世界に投げました。彼の五つの指は五つの大きな山になって悟空はそれらの山の下敷きになりました。玉帝や部下たちは勝利を祝いはじめました。その時、部下たちは突然悟空が山を崩さんばかりに揺らしたことを報告しました。お釈迦様はそれを聞いて袖からお札を取って山の頂上に貼らせました。それで山はしっかり固まりました。その後、お釈迦様は周辺の神に悟空を拘留するように言いつけましたが、処罰の期限が終わって彼は自ずと誰かから助けもらいました。