私はキリスト者に 大変惹かれる
升崎外彦という人がいた
浄土真宗で 幼くして僧侶になった
父親が住職であった
6度自殺に失敗した
いろいろな宗教を学んだが
キリスト教だけは 避けてきた
7度目の自殺の日 救世軍が 路傍伝道していた
急いで 通り過ぎようとした 外彦は
電柱に頭を 打ち付け 昏倒する
そこに 疲れしもの 我にこよ との
救世軍の声 が 倒れた外彦に聞こえた
そうして 救世軍にはいる
修練し いった任地は 出雲であった
最も 迫害のひどいところを 望んだ
ありとあらゆる 迫害を受けた
ある日 150人の 暴漢に襲われた
傷は 深く 余命2か月 と言われる
しかし 暴漢の 首謀者 郡長がコレラで死んでしまった
誰も 恐れて 火葬するものがいない
彼が それをした
それを見た 郡長の家族が クリスチャンになった
傷も 奇跡的にいえた
数年のち 救世軍から 人事の指令を受けた
郡長と三人の村長が 救世軍に残すよう要請した
人事になる
のち 賀川豊彦に師事し
和歌山を 任地とする
話は さかのぼる
クリスチャンになるといった 冬の日
父親は 日本刀を持って 彼を雪の庭に
蹴りだした
許しを請う 彼と父の間に
入ったのは 祖母であった
住職の息子が クリスチャンになったとあっては
名分が 立たない
殺したいほど いかった父
そして 彼は 家を出た
そして 日本一迫害の 激しい出雲にむかったのである
彼の父は 71歳で 亡くなるが
すでに クリスチャンになっていた
そのとき 外彦に
良いものを 教えてこれた
お前は 天国の特等席に案内してくれた
と 言い残した
迫害は ありがたいものです
迫害は 新しい命を 生みます
外彦の信仰の起点は
絶望にあったのです
そこで キリストに出会ったのです