みなさん、こんにちは。
千字文で漢字を学ぶプリントです。
親御さんに教わりながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。
そしてブログでは「組」に注目してみました。
漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、組のなかにふくまれる「且」は、物を段々と上に重ねる図形だそうです。このため、且をふくむ文字には、
「次々に重なる」
「でこぼこ、ジグザグ」
というイメージがあるそうです。ここから、
祖 且(次々に重なる)+示(祭壇) 一代一代と上に重なっていく世代。先祖。転じて、物事を始めた人。始祖。
組 且(上にいくつも重ねる)+糸 糸をいくつも重ねて組んだ紐。
租 且(上に重ねる)+禾(稲) 取り立てて積み重なる年貢米。年貢。税金。
阻 且(上に重なる)+阜(おか) 丘や山が重なり合ってゆくてを阻むさま。険阻。転じて、阻む。阻害。
粗 且(バラバラ、でこぼこ)+米 形がでこぼこで精白されていない米。玄米。粗い、ばらばら。粗末。
助 且(上に重ね加える)+力 人の足りない力の上に別の力を重ね加えるさま。力を添えて助ける。
査 且(ジグザグ)+木 不揃いの木を組んだ筏。別義で調べる。検査。
俎 魚肉などを重ねて載せる調理台。
狙 アカゲザル。重なるように集団をつくる猿。転じて、狙う。狙撃。
蛆 重なるように群がり発生する虫。ウジ。
雎 ショ。ミサゴ。鋭い目つきで魚を狙う鳥。
齟 齟齬。チグハグで食い違うさま。
楂 サ。山査子(さんざし)。ギザギザの不揃いのはをもつ木。
と、たくさんの漢字に使われているパーツでした。祖・組・助など、イメージが伝わりやすくて感心しました。
リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
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