小学生のための 千字文漢字練習プリント

古代の中国で生まれた千字文で漢字を学ぶプリントです。
1日20分ぐらい。親子で取り組んでみてください。

181・182 両疏見機 解組誰逼

2022年02月16日 | 千字文
 みなさん、こんにちは。
 千字文で漢字を学ぶプリントです。
 親御さんに教わりながら音読したり、書いたりして、なんとなくでいいので漢字に馴染んでいきましょう。

 今回は《両疏見機 解組誰逼》のプリントをアップしました。
 そしてブログでは「組」に注目してみました。

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、組のなかにふくまれる「且」は、物を段々と上に重ねる図形だそうです。このため、且をふくむ文字には、
 「次々に重なる」
 「でこぼこ、ジグザグ」
 というイメージがあるそうです。ここから、
 祖 且(次々に重なる)+示(祭壇) 一代一代と上に重なっていく世代。先祖。転じて、物事を始めた人。始祖。
 組 且(上にいくつも重ねる)+糸 糸をいくつも重ねて組んだ紐。
 租 且(上に重ねる)+禾(稲) 取り立てて積み重なる年貢米。年貢。税金。
 阻 且(上に重なる)+阜(おか) 丘や山が重なり合ってゆくてを阻むさま。険阻。転じて、阻む。阻害。
 粗 且(バラバラ、でこぼこ)+米 形がでこぼこで精白されていない米。玄米。粗い、ばらばら。粗末。
 助 且(上に重ね加える)+力 人の足りない力の上に別の力を重ね加えるさま。力を添えて助ける。
 査 且(ジグザグ)+木 不揃いの木を組んだ筏。別義で調べる。検査。
 俎 魚肉などを重ねて載せる調理台。
 狙 アカゲザル。重なるように集団をつくる猿。転じて、狙う。狙撃。
 蛆 重なるように群がり発生する虫。ウジ。
 雎 ショ。ミサゴ。鋭い目つきで魚を狙う鳥。
 齟 齟齬。チグハグで食い違うさま。
 楂 サ。山査子(さんざし)。ギザギザの不揃いのはをもつ木。
 と、たくさんの漢字に使われているパーツでした。祖・組・助など、イメージが伝わりやすくて感心しました。

 
 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
 みなさんのリアクション、お待ちしています。


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