30年前の今日 大阪府下の小さな市 職場で仮眠をとっていた泊りの責任者の僕は大きな揺れに起こされた
今まで経験したこともない揺れ、おさまってからすぐに指令室に行き神戸で震災が起こったことを確認 震度7
各署 各出張所の消防隊に当市の被害状況を調査するよう指令した
幸いにも火災も倒壊家屋もなくエレベーター閉じ込め事案が一件あったのみ(すぐに救出)
調査活動が終わり 7時過ぎにテレビを見ると神戸市内の高速道路が倒壊 火の手が数本上っている
大惨事だ!! しかしながら当市の被害は軽微
その日の朝 上司が来庁するのを待って 神戸への応援出動を具申したが
こちらの準備が間に合わないということでかなわず
しかし次の日、家に連絡がありと人員 資機材の準備ができるならとOKをもらった
大阪府からの調整もあり急いで段取り 資材搬送車 タンク車を用意して乗員7名で兵庫消防署に向かった
神戸の街は惨憺たるありさまで筆舌に尽くしがたいものだった
死傷者も数千人規模だと発表されていました
それからは兵庫区内で夜を徹して3日間、交代要員が来るまで休む間もなく消火作業に従事した
でも、僕らに比べれば受け入れ側の消防署の方々の方が疲弊していたと思う
消防署に勤務して36年間 消防人生の中でも忘れられない出来事であった
出来事は風化していくもんだけど後世に伝えていかなくちゃならないこともあります
同じような災害が来た時のノウハウになると思うからです
「災害は忘れた頃にやってくる」 「備えあれば憂いなし」とは言いますがその時は慌てます
特に震災は大きな被害をもたらします 普段から発災時の行動をシュミレーションしておきましょう
一番肝心なことそれは自分の身を守ってください 余裕があれば家族や災害弱者、困っている周りの人に手を貸してください
大丈夫です 生きてさえいれば 支援の手は必ず遅くとも三日以内には来ます それまでの辛抱です
あと30年以内に南海道地震が7~80%の確率で来るとの予測が
いつ来てもいいように物心ともに備えておきましょう
人生100年時代 寿命あと30年分生きなくちゃね