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馬花 179 粉骨砕身。起記、森羅万象

2025-04-19 13:06:00 | 会社

どうだ

売上は



いまいちです

 

 

アミルクリアファイルは




前年90%です

 

 

アミルバインダーは




全く

売れていません




「どうなってるんだ」

ミナア課長が憤りの言調で発言した

女メロンが冷淡に口を開く

「やはりキャラクターに問題があるのではないでしょうか」

「アミルか?」

「ええ、あまり可愛くないですし」

ミナアが顎を摩る

「俺はいいと思うけどな」

レイン課長代理は真剣な眼差しで意見した、誰とも目を合わせない

一刻、誰かが息を飲み込んだ低めの音が響いた

「認知の問題じゃないですか。アミルなんて言ったところで誰も知らないですし、こちらがいくら薦めたところで独りよがりになっているだけですから」

「まあ、それは分かるが」

ユウキの至極真っ当な意見に課長はまた、息を飲んだ


「変なライターと契約するからですよ。アミルなんて不細工な問題でしかないんですよ」

「社長と懇意の人間なんだ、から。仕方ないんだ」

「くそ」



 

その頃


タカト部長

内線2番でーす

   


 

はい

「お待たせしました、タカトです」

「タカトさん、私です」

「社長」

「今、よろしいでしょうか」

「はい、承ります」

「ちょっと、打合せしたいのですが。お時間頂けますか」

「はい、わかりました。お伺い致します」

「そうですか。ケンイチ課長とミナア課長もお手隙でしたら同席願いたいのですが」

「かしこまりました。両名ともおりますので、共に参ります」

「ノメクさんはいますか?」

「はい、声かけましょうか」

「いえ、結構です」

「分かりました、5分ほどでお伺いできると思います」



「ふう、おい!ケンイチ課長にミナア課長。社長がお呼びだ!行くぞ!」

 


本社営業部2課 課長ミナアはミーティングを課長代理レインに預けてタカト部長の元へ参じた

本社営業部1課 課長ケンイチは逸早く部長席の傍に起立した




管理職3名が昇降機に乗り込み

最年少のミナアが乗場操作盤を制して

最上階の9階へ昇る



失礼します


みなさん

お忙しいところ


ありがとうございます

 


「どうぞ、掛けてください」

「はい」

テーブルを隔て社長と対する長椅子に、

部長を中心として

ケンイチが右腕側に、ミナアが左手側に着いた


ほんの数秒のうちに、ドアがノックされて社長が応じると、

ノメクがお盆を手に入室した


黒い茶托に白の茶碗を各々に出して一礼、退出する


彼女は社長秘書兼2課営業員だった

主たる役割は社長秘書だが、秘書たる業務に隙ができた時には8階の総務部ではなく6階の営業部で仕事をする

ほぼ外回りはなく、社長からの連絡には常に応答できる周到を心得ていた

 

「みなさん、我が社の本業は文房具の製造販売です」

「はい」

「この度、新規事業に参入します」

3名は呆気に取られたように社長を見つめる

タカト部長がか細い声で応じた

ルミヤ社長が席を立ち

社専用の大型紙袋を2つテーブルに置いた

 

 

一つから品を取り出し

鞄に財布

「これはケンイチ課長の第一課」

 

もう一つの紙袋には、

下着だった

「これはミナア課長の第ニ課」







 

「ある下着ベンチャーと業務提携をしました。そちらの商品の販売業務を執り行います。鞄や財布はチャッ熊という会社に生産を依頼しました。職人さんが手作りで仕上げてくださいます。我が社からはデザインのみを提供して、チャッ熊有限会社さんに生産を委託します。当社ではデザイナーを2名採用しました」


ルミヤ社長が内線で、お願いします、と一言告げた


一刻、

ドアが音を立てて、「どうぞ」


「宜しくお願い致します」

「ナツコさんとハケルさんです。2名には当社のあらゆるデザイン関係を担当していただきます。雑貨に限らず、本業の文具もです」


管理職3名は立ち上がり、2名と名刺を交わし挨拶を済ませる

2人は社長の微笑みと会釈を交わし退出した


再び長椅子に着席する

「師走の頃から新事業を展開させる構想です。細かい詳細は後日致します。取り急ぎ事業展開の概略のみ説明させていただきました」

3名はあまりに唐突な多角化の思惑に困惑するばかりだった

「社長。我が社はどこを目指すのでしょう」

ミナアが意を決して尋ねた

「全部です」

「全部・」


40年やりたいからです

いや

農業・林業・水産・食品・家具・家電・衣料・住居・医療・政治・経済・自然・環境・教育・運動・健康・演劇・芸能・映画・音楽・舞踊・歴史・宇宙・運送・鉄鋼・貿易・司法・行政・立法・学問・労務・化粧・頭髪・調理・保険・動物・昆虫・植物・工芸・陶器・木・花・石・土・酒・煙・賭・株・歯療・内閣・国会・神様・お天気

朽ちるまで

森羅万象を起記します




「それから。冬の頃に新事業を据える季節には理由があります。10月1日に社内選挙を行うからです。ええ、社長選出選挙です。はい、そうです。いえ、その考え方は間違っています。間違ってはいないかも知れませんが、最優先されるべきではありません。あくまで定説の一つですね。特に我が社は上場してませんので、その説とは少なからず乖離があます、積極的とするべき信条ではありません。例え、未来において業績が伸長して新規公開株式を利用して上場に至ったとしてもです。企業理念です。私は当社の株式を所有しています。管理職から売買可能な持株制度がありますから、御三方の中にも株式を保有している方はいらっしゃいます。私は弊社の第2位の株主です。1位は会長です、会長には代表権は付いていませんから実質的な経営権は私にあります。資本主義国家ですし、定説通り会社は株主の持ち物です。から?・・・・

至上命題を"良い会社を作ろう"とします。これが私の所する企業理念です。子供でも理解できる単語と動詞と助詞と形容の連なりです。良い会社を作ろう。私は社長ですが、従業員の皆さんから認められているのでしょうか。確かめる必要があります。会社の宝である従業員に信頼されていない人間が社長を務める訳にはいかないんです。従業員からクソ野郎と思われているような人間が社長の椅子に座り続けている限りは、良い会社とはあり得ないです。一番大切なことです。当たり前のことなんです。社員が社長を選ぶのです。誰でも権利があります。新入社員でも最たる得票数を獲得したならば、社長です。私は社員の皆さんに社長不適格を示されたなら、喜んで社長を退任します。私より適格な社長がいたのですから、これ以上嬉しい幕切れはありません。

人気投票になる?なりません。自身の会社の社長の投票権です。あなたの生活に直結する重要な投票権です。好きだけどほとなくやれない人間を選びますか。嫌いだが必ずやる人間を選びますか。真剣に人間を吟味する場面など、現社会ではそうありません。政治家の選挙投票はそれに与する場面ですが、まずは我々の給料に一番影響を及ぼす組織から、

です。我々も人の選び方を勉強しなければなりません。

逸れましたが、

誰等に会社を与えるか、株券という資本で支配権を得る者達か、粉骨砕身,勤しみ会社を下支えする勇士たちか

理がそのように言っています。コトワリがさように申し仕り候。誰が代表取締役社長に適しているかを一番よく理解っているのは、現場社員であろうと。さようでござろう。人間の仕事ぶりと侍る状況を一番近くで見ておられし方々。下るところ、現状の会社の在り方に異を感じている社員は私に投票しないでしょう。お三方も私の先程の事業拡大に不審を覚えたのでしたら、その他の理由でも結構です、私に投票しないで構いません。内閣総理大臣の選出方式に皆さんが疑念を抱くことと同様です。真剣に会社の行く末を考える良い機会です。2年に一度、10月1日、社長選出選挙をします。これは会社が存続している限り、初代社長私ルミヤの独断と最後の特権で、有効とします」

 

 

次期社長に選出されなかった現社長は、ヒラ社員に降格します

一度は社長を経験した人間です

2年後の選挙でその椅子へ座り咲く可能があります

 


一番上から一番下へ、そしてまた、



 

ジェットコースターの作り方です

 

 

 

 


「ですから、新事業の開始を12月にした理由は、時期社長が私以外になれば新社長の判断で反故にして構わないという時間の猶予です。鞄に財布と下着を詰め込んで放り投げればいいんです」

10月朔日選挙の10月晦日に就任式です

 

 

 

「シュン!お笑いの前に」



パンティー作れ

 



へっ?

 



馬花 177 悩みを仲間で割る

2025-04-12 10:04:00 | 会社

「お笑い芸人になりたいんです」
「シュン」





4Fのミーティングルームだった
向かいのソファには課長ミナアに係長チャリル
ミナアが口を開いた




「シュン、お笑いって。どういうことだ、会社辞めるってことか」
「はい。退職を考えています」
「シュン・・お前、5年目だろ。辛いこともあったのは分かるが、着々と成長してきたじゃないか」
「僕は自分の限界を悟りました」
「まだ、これからだろ。いくつだ、シュン」
「27です」
「早いだろ。限界だなんて言うなよ。それにお前、お笑いって言ったって厳しい世界だろ」
「・・笑いたいんです、僕」
俯き、哀愁を蒐めるシュンだった
現実逃避を夢見たのは今回が初めてではなかった
就職活動の際中にそんなことをふと、
労働に雇われてからは更にその想いは増大した
男。一度はチラつくその麗しき世界を舐め回してみたかった

「ダメだ」
「えっ」
「おまえ、おもしろくないじゃないか」

ソイツの顔面を直視したけど、即応できなかった

「いや」
「いや、じゃないだろ。おまえ、おもしろくないじゃないか」
「いや」
「ミナア課長、どう思います?」
「いや、おもしろくなくはないだろ」
「そうですよね」
「いや、ちょっと」
チャリルが冷めた視線で金縛りを掛ける
「おもしろいこと言ってみろ」
「いや、こんなとこでは」
「プロぶってんじゃねえぞ」
「いや、だって」
「ダメだ、会社にいろ」






営業を外されたままで営業事務の日々を熟している
本社営業部2課、同僚のレイン課長代理、チャリル係長、ノメク係長、ユウキ主任、メロンさん方の見積作成や販売提案書を手伝ったり、事務用品管理、倉庫の整理。補佐業務だ




「シュン、お笑いやりたいの?」
「ユウキさん」
「ふーん、意外だね。シュンってたまに面白いことボソッと言うよね」



「シュン」
「レイン課長代理」
「飲み行くか」



「シュン」
「メロンさん」
「はぁ」
「えっなに」



いつもの4人だった
相変わらずチャリル係長はいないし、今日はミナア課長には声を掛けなかった
スナックMAYAで飲みながら歌った
相変わらずレインが90年代縛りのパワハラをした
1994年生まれの三十路のユウキが歌ってる
いつものシングルではなくて、
MAYAママが作ってくれたバーボンウイスキーのダブルで喉を湿らせたら、ユウキさんが引っ張るから一緒に歌った
レイン課長代理は笑っているし、メロンはその上長の男の肩に手を掛けた
ユウキ主任が僕を引っ張りながら、メロンの逆側からレイン課長代理の肩に腕を回した
男女男女、肩が役職を回し腕して突飛ばし、小さな輪ができてた
ママが乱入してきたから、
女男女男女のペンタゴンができた
























ナヤミをナカマでワレバ
悩みの苦味は薄くなっていた


カナリヤを歌を歌ってた
















馬花 115 お見合い 給年1組

2024-11-12 00:44:00 | 会社

 



ハミルカンパニー




「チャリル、ちょっといいか」



「はい、ミナア課長」

「なんか、社長がお呼びだそうだ」

「私ですか」

「そうだ、社長室に行ってくれ」

「・・・はい、分かりました」


チャリルは7階の営業部から社長室のある9階へ階段で上がった



失礼します



「チャリルくん」

「ルミヤ社長、お呼びでしょうか」

「うん、掛けたまえ」

「はい、失礼します」

「そっちじゃなくて」

「いや、そちらは社長椅子ではないですか」

「うん、いいから」

「いや、できません」

「練習だよ」

「練習?」

「座りなさい」

 

係長チャリルは指示に従いボルドー色の社長椅子に腰掛けた


「どうだい」

「宙に浮いているようです」


地に足がつかないというか、

座ってるのに空気椅子のような、引力を失ったような、

今ならニュートンの法則さえ否定できそうだった


「チャリルくん」

「はい」

「当社がお見合い事業部を新設するのは認識しているね」

「ええ、もちろん」


先日、社長ルミヤ自ら全社員向けに説明会を催した


「チャリルくんに担当をしてもらいたいのです」

「私ですか」

「そう、当面は1人で」

「いえ、社長。新設事業部の立上げを任せていただけるのは光栄なのですが」

「うん、問題あるかね」

「私がハミルENの住人なのはご存知でしょうか」

「うん、知ってるよ」

「私たちは結婚を、婚姻制度を否定的に捉えています」

「うん、知ってるよ」

「その私がお見合いを推進することは、大変遺憾ですができません」

「駄目です。だからこそです。チャリルくんがハミルENの住人で結婚を否定している立場だからこそ、お見合い事業部を担ってもらうのです」

「しかし」

「仕事です。信念を曲げる必要はない。割り切ってやってごらんなさい」

「・・・具体的にはどのような」

「説明会の時に話しましたが、お見合いの家族の役割を会社が担うのです。仲人です。つまり、我が社の社員と得意先の社員の、うーん、恋のキューピットですね」

「私には向いていないと思います」

「結婚を否定する君だからこそできることがあるはずです。それに」

「はい」

「淡白な考え方の人間の方がいいんです。親身にならなくていいんです。事務的に感情など入れずに。アドバイスなんかしなくていい。ただ、お見合い事業部を利用したい人間同士を引き合わせればいいだけです」


お見合いに会社が介入する

昭和初期には成婚の7割がお見合いだったという

従来の家族の役割を会社が担う


「まずは、当社のお見合い事業部に記名しても構わない独身社員を集めてください。並行して得意先にもお見合い事業部の設立を持ちかけてください」

「本当に私が・」

「はい、想像してごらんなさい。この国の様々な会社でお見合い事業部が設立される。業種の垣根を超えて今まで全く縁のない企業ともお見合いを通じて関連ができる。経済面でも今まで考えもつかなかったような発想が起こるかもしれない・・・戦略結婚も面白いですね。あの企業を狙ってうちの社員をお見合い相手としてENコートする」

「そんなことこのコンプライアンスの時代に・・」

「何が幸せに繋がるかなんてわかりません。強要されて嫌な想いしながら行動したことが、後に大きな恩恵をもたらしたことはありませんか」

「あるかもしれません」

「強要するわけではありません。利用するかもしれませんが。それも全て本人の承諾の上です。利用されても構わない。あれですね、対象の人間には必ず全て正直に話してください。会社にメリットがあるからあの会社の社員をENコートする、とか。その上で。幸せなんてどう転ぶか、誰にも、わからないんですよ」

「社長、あの、ENコートってなんですか」

「君はハミルENでしょう」


ENGAGEMENT

 

「それから、これは参議院議員のクニタさんと連動していますので。増税政策議員です。いつか紹介します」

「はい」


・・・・ 


優凛党のクニタの演説が始まろうとしている



「皆さん、優凛党のクニタです。

よくお集まりくださいました。

ありがとうございます!

宜しくお願いします」


月曜日の15:00頃に

船橋駅前の路上では、足早に人々が交差して

クニタの演説を聞こうと耳を傾けようとしているのは

15人前後といったところであった


少数政党優凛党所属の国会議員クニタは前回参議院選挙比例代表で初当選を果たした

39歳エネルギーと野心に満ちた若手だった

日本を良くしたい、

野心とは言えども、己の改革を断行するにはそれ相応の立場の人間となっていなければならない

優凛党を野党第一党へ

そして

政権交代、与党、要職の大臣職に就いて、幹事長へ


そして 


・・・・


翼望をはためかせて街頭演説のマイクを轟かせた


「消費税を1%上げます!

私にお任せください。必ず皆さんの暮らしを豊かにしてみせます」


聴衆のしらけ顔と対峙する


「現在消費税10%の税収は年間約24兆円です。皆さん。

消費税を1%増税するとですね。毎年2.4兆円の財源が確保できるのです。これをですね。

少子高齢化対策に全額ぶっ込みます!


宜しいですか。

1970年には65歳以上の人口に対して、15~64歳の世代の人口は10倍だったんですね。つまり、10人で1人の高齢者を支えていた、と。

2020年には、その割合は2対1になりました。

現在の日本は、働く世代2人で65歳以上1人を支えている状況です。

さらに深刻化していきます。

この人口構成は労働、社会保障、介護、皆さんの負担が増える一方です。全世代においてです。

国は弱体化していき、威信を失った国は諸外国との外交面でも対等性を失い、私たちの、日本の未来は光を失うばかりです。


1%の増税


現在日本においては年間約50万組がご結婚されて夫婦となります。

1%の増税によって得た2.4兆円をご祝儀とします。

2.4兆円を50万組に配分すれば、1組あたり480万円です。


つまり皆さんの1%の増税は新婚の夫婦の手に渡ります。

ご自身の手に戻ってくる可能性もあるということです。

ご祝儀です。


真髄は

国民全員で新婚夫婦を祝う

国民全員でご祝儀を渡す


その1%の増税です!


ご祝儀欲しさに結婚を繰り返されるのは問題がありますので1人1回ですね。金銭の受け渡しは夫婦ではなく個人各々に240万です。

ご祝儀なので籍を入れた時点です。

即離婚は返金です。

石の上にも3年。


この施策が成功すれば、婚姻件数は増加し配分は減ります。

年間100万組が婚姻すれば、1組で240万円、個人で120万です。それでいいのです。

婚姻が増加し家族形態の増加は好況に繋がる筈です。消費は増加し、企業は潤い、経済は令和のバルーン景気を・・

その頃には


"皆さんの給料が上がっている"


・・・・


いろいろ試算しましたが、国からの、いや国民同士によるご祝儀は満額支払われない場合があります


手数料

いや仲人料です


ある企業と連動してこの方策を私は話しています」

 

・・・・


月20万の消費をすれば、消費税が1%上がれば2,000円の負担増。しかし、給料が3,000円上がれば問題はない。

経済起爆の一手

 


バルーン景気を

 


笑のスパイラルを

 


増税大臣

 


ハミルカンパニー13

2024-05-21 22:17:00 | 会社
ハミルカンパニー13

髪をバックに、スーツを新調し、新たなスタートを切る
4月に営業事務から営業になったメロン

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相変わらず優秀だ
仕事は早く要領もいい
報告も的確で
取引先からの信頼も得ているようだ

「ミナア課長
クックルサ文具にこの企画提案したいのですが」
「見せてくれ」
「ファイル販売に注力したリベート企画です」
「うん、やってみろ」

活力がある
この女は外に出て活動する方が向いている
本人も自覚し始めた

あとは結果である
優秀さと売上は必ずしも比例しないことも多く

・・・・

ミナア課長の采配であるから
メロンが爆破的な売上を達成すること
シュンの営業事務としての能力を開花すること

人事部に啖呵を切った以上
これを半年以内に成し遂げる

・・・・

シュンは
「やってらんないよ
メロンさん、クソっ」
腐っている

忍耐力と持続力

シュン
弱しお前には、今日も
木蓮の花があの涙を唄っている

#メロン
#ミナア
#シュン
#ハミルカンパニー

モクレン
崇高
忍耐
威厳
持続
自然への愛

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ハミルカンパニー12

2024-05-15 00:38:00 | 会社
ハミルカンパニー12

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愛知県名古屋市に本社を構える
文房具メーカー

業界中位
4〜6番手に位置する
中堅企業である

本社営業部2課
課の長をミナア
今春4年目を迎えたシュン
同じく4年目のメロン
係長のチャリル
他、課員2名
計6名

先般
営業のシュンと
営業事務のメロンの
職務転換が行われた

営業のメロン
営業事務のシュン

配置転換には少なからず
メッセージが含まれていることが通常だが
詳細までは自身で読み解く他はない

シュンには些か
問題があった
営業能力の欠如
得意先の経験豊富な輩達は
4年目の弱弱しげな青年を
他社の猛者との比較
頼りない営業MANと断定していた

さて
同様の評価が
人事部でも下され
シュンの進退を問われる

課長ミナア
人事部から
介錯を命じられた

メロン
4年目の女子社員
今般営業事務から営業へ
契約社員
正社員契約を希望
仕事ができる才女
明るく人の懐に入り込む天賦
本質的な能力で言えば
課員でも1,2を争う
ミナアは見ていた

人事部である
ミナアがシュンの首を取った折には
メロンの正社員契約が約束された

シュンを殺して
メロンを昇らす

シュンを生かして
メロンを停めるか

・・・・

知恵を巡らす
知恵とは言えぬ蛮業ではあったが

ミナアは
自身の首を差し出した

先に記した
配置転換である

営業 メロン
営業事務 シュン

異常値とも言える
販売達成を実現する

両名を生かし昇す

・・・・

強引な配置転換を
断行したミナア課長

失策の折には

・人事部と営業部・

自首

#ミナア
#シュン
#メロン
#チャリル
#ハミルカンパニー