今年は日本の昔話を読もうかなあと考えていて、息子に「桃太郎」どうかな?と聞いたら「みんなしってるじゃん!」と言われ、結局借りに行く暇も無かったので今かりてあったなかから1冊。15分で2冊くらい読むのですが、これはふつうに読んで15分きっかりなので1冊だけとなりました。
「ジョニーのかたやきパン」
ジョニーのかたやきパン 作:ルース・ソーヤー / 絵:ロバート・マックロスキー / 訳:こみや ゆう出版社:岩波書店 |
おばあさんとおじいさん、てつだいのジョニーは3人で山の丸太小屋に住み、ひつじや牛を育てながら酪農で暮らしています。おばあさんはいつもごきげんでジョニーにかたやきパンを焼いてくれますが、おじいさんは「面倒くさい、暮らしは楽にならん」と貧乏を嘆くのが口ぐせ。でも、ジョニーは楽しく口笛を吹きながら働く毎日でした。
平和に暮らしていたある日、にわとりがキツネにさらわれたのを皮切りに、次々に家畜が姿を消し、とうとう粉箱が空に。おばあさんとおじいさんはジョニーによそへ行くように言います。ジョニーはおばあさんにかたやきパンをもらって家を出ますが、かたやきパンがリュックからとびだし、歌いながら逃げ回ります。ジョニーが追いかけていくとそれを見た牛やブタやめんどり等の動物たちがあとからあとからついてきて、最後はおじいさんとおばあさんの丸太小屋に着いて、かたやきパンは転がるのをやめました。
途中かなりシビアな展開になりますが、結局さいごは元通りになった!というハッピーエンドです。こごとばかり言っていたおじいさんも、悪い人ではなく苦渋の決断で「さあ、いきな。きっとうまくいくさ。きっとな…。」と言っていますし、帰ってきたジョニーをふたりとも大喜びで出迎えます。
子供たちはものすごく真剣に聞いてくれていて、中には口をあけて惹きこまれているな~という子もいたりして良かったです。ただ、先に隣のクラスが終わって見学の人に先生が挨拶している声が聞こえて、子供たちは一斉にそちらに振り向いてしまいました。
これを、聞く体制になるまで間をおくと良かったらしいですが、お話がラストの佳境だったので自分のペースで通してしまいました。というか、余裕がないのですね。まだまだです。
本当は、ハッピーエンド!というところで子供がほっとした空気を出してくれたら成功でしたが、なんとなくグダグタになってしまいました。
それなりに長いので単調にならないように読んだつもりですが、終わってから「つかれた」と二人くらいの子がつぶやいていました。申し訳ない。