花日和 Hana-biyori

雷神とリーマン(最終回)

最近気が滅入るようなことが色々とあったのですが、マンガ『雷神とリーマン』の新刊を読んでいるときは楽しくて幸せでした。5巻目で最終回ということで1巻目から読み直してから、取り組みました。

* * *

あらすじ> ブラック企業に勤めるオオムラの部屋に、ある日突然「雷神」を名乗る男が現れ「俺を人間にしろ」とのたまう。初めはキレて拒絶していたオオムラだが、本来の逞しい姿になった雷神(名は雷遊)はゲイであるオオムラの‘’めっちゃ好み”。ピュアでチートな雷神にほだされ一緒に暮らすうちに、ギスギスしていたオオムラは人間らしい心と生活を取り戻していく。

* * *

神の全能感と人間界初心者ゆえのズレや純粋さが魅力のお話です。コメディ色が強くて笑わせつつ、真摯な愛情のやり取りにぐっとさせられるのが良かったです。もっとずっと読みたかったと思う一方で、ちゃんと手順を踏んで丁寧な話運びで終わらせてくれたなあと感慨深いものがありました。

あらすじを書いていたら、人間になりたかったのは雷遊ではあったけど、オオムラもまた人間性を回復して、お互い人間らしくなったなあと。

オオムラは兄と自分を比べて劣等感が強かったけれど、仕事もできるし背も高いしイケメンでかなり優れた人物です。けれどゲイであることや失恋を引きずって暗黒面に行きっぱなしだったところを、雷遊に救われていきました。

最初はやっぱり、おにぎりを美味しそうに食べる雷遊かな。食やお風呂、眠ることという基本的な生活の大切さを実感させられました。

そういうことを、好きな誰かと一緒に共有することで、人生って豊かになるよね。という、私が言葉にするとなんだか平凡な事実が感動的にまとめられていて、幸せを感じられて良かったです。
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