花日和 Hana-biyori

恋愛ものじゃなかった

友達の家で冒頭だけ読んで面白そうだと思って図書館で借りました。小池真理子の「くちづけ」。

ちょっと切ない妖しげな恋愛ものかなと勝手に思っていましたら、あら~違ったわ。怪奇もの短編集でした。

生理的に嫌な描写をちょいちょい入れて厭な感じを出すのが上手いひとだなと。気持ちが沈むので、途中で読むのをやめようかと思いましたが、恋愛ものじゃないと分かってから何となく読みやすくなりました。

その本に対する心構えってやっぱり大事なのかも。甘いと思って食べたら苦かったのと、最初から苦いと分かって口にするのでは違いますよね。
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