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18巻 エレンの父、グリシャが壁内に現れてからの過去がわかる巻。後半はウォール・マリア奪還作戦が開始される。
キース・シャーディス教官(元調査兵団団長)から、父グリシャは壁外で迷っていた人間で、キースが保護したこと、エレンが巨人になったであろう瞬間の経緯が語られる。
グリシャはキースに連れられて行った酒場で女給だったカルラと出会い、後に結婚。エレンが生まれる。
キースは調査兵団団長となるが、好きだった女性をグリシャにとられ、団長としての能力もエルヴィンには叶わないと悟り、劣等感に苛まれる人物だ。ただ、愚かな人ではなく、エルヴィンに団長の座を譲る。そして“特別な人間じゃない”ことに苦しむエレンに、赤ん坊だったエレンを抱きながら母が言った言葉を伝える。
「特別じゃなきゃいけないんですか?絶対に人から認められなければダメですか?」
「私はそうは思っていませんよ。少なくともこの子は… 偉大になんてならなくてもいい、人より優れていなくたって… 」
「だって… 見てくださいよ。こんなにかわいい。」
「だからこの子はもう偉いんです。この世界に、生まれて来てくれたんだから」
エレンはこの言葉に救われ、ウォール・マリアの壁をふさぐ作戦に臨む。
調査兵団は作戦決行、エレンは外壁を塞ぐことに成功する。アルミンの機転で壁に潜むライナーを発見、リヴァイが襲いかかるも絶命せず鎧巨人化させてしまう。その直後、獣の巨人が無垢の巨人の大群を引き連れ投石を開始。岩で穴をふさぎ兵士たちの退路を経った。人類と巨人との決戦が始まる。
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好きな場面はエレンの母の言葉。子どもを抱えた母が言うからこその説得力でついつい共感してしまう。ウォール・ローゼ奪還作戦に臨むエルヴィンの気合いの入り方も凄まじく、うねるような読み応え。
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