花日和 Hana-biyori

朝倉彫塑館

朝倉文彦さんという、主にブロンズ像を制作されていた芸術家のアトリエ兼自宅を博物館にしたところへ行ってきました。日暮里駅から徒歩10分くらいですかね~。

特に猫を愛してやまない方だったようで、一歩踏み込むとそこは猫屋敷。猫猫猫の彫像だらけ。いえ、ちょうど開館50周年記念「猫百態―朝倉彫塑館の猫たち―」がやっていたので(会期:2017年9月2日~12月24日)見れたものも多いと思います。


様々な肢体、体勢、子猫から病気の愛猫まで。これは仕事というより趣味でどうしても作りたくなっちゃったやつだな!という感じがひしひしと伝わってきました。

住居部分、つまりお屋敷もモダンで随所に芸術家のこだわりを感じます。日本家屋なんだけど西洋式もうまく採り入れていて、贅沢なんだけど華美すぎない絶妙な趣味のよさ。もう、格子戸の裏口だけでドラマチックです。とくに驚いたのは、内装の細かな部分まですべて手入れが行き届いていてぴっかぴかなところ。磨きこまれた年季を感じる美しさ。むしろ猫像よりアトリエやお屋敷に感動してしまったくらいです。

ひと部屋図書室になっていたのがまた圧巻でした。硝子戸の書棚が天井まで届く様はまるで映画のセットのよう。昔の洋書がぎっしり詰まっていて色のトーンも統一性があって圧倒される迫力がありました。中庭が全部池で、金色のでっかい錦鯉が優雅に泳いでいたのもインパクト大でした。


唯一撮影OKだった蘭の間にて。この方の猫へのまなざしを見れば、どれだけ猫好きかすぐに分かろうというものですね。

公式サイト⇒ 朝倉彫塑館

コメント一覧

スウ
くらさんありがとうございます!
そうそう、建物がすてきで、図書室はたまらんでしたね。
>突き放した観察眼
ああなるほど~。そこは芸術家の客観性なんですかね。
溺愛と創作物の対象とはどう違うのか、考えを巡らしております。
くら
こんにちは。朝倉彫塑館、彫刻はもちろん、建物がとにかく素敵ですよね~。アトリエといい図書室といいたまらんものがあるのですが、日本家屋部分も細部まで凝っていて、予想外に見応えありました。
猫の彫像の数々からは、とにかくうちの猫がかわいいんじゃよ見てやって・・・!みたいな愛を感じました。でも突き放した観察眼もあるんですよね。その距離の保ち方が面白かったです。
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