脳科学者の中野信子さんと作詞家・コラムニストのジェーン・スーさんの対談。

女に生まれてモヤモヤするところを言語化してくれていて、Kindleでめっちゃマーカーしたわ。「女らしさ」に拘ると、どんどん自分らしさが失われ自信がなくなっていく。ようにできてるいる社会のへんなしくみを「バグ」と捉えて、それを詳らかに語っています。
中野さんの科学知識というか、豆知識のような話がばんばん出てきてそれも面白かった。環境破壊は一見地球には悪そうだけど、人間にとって悪いだけで、かつてあったような環境変化というだけかもしれない。とか。「天気の子」を見たばかりでタイムリーなかんじ。
ただ、この二人しょせん高学歴の勝ち組だしなというやっかみとか、あまりにも住む世界が違うと感じすぎて途中で読む手が止まりましたわな。(聡明なお二人はその辺にもかなり気を遣っておられたが)
しかし最後まで読んだらけっこう励まされる部分が多かったですね。
要約だけど「正解を選ばされてること」「人類は迷い、間違える。むしろその機能がある者が生き残ってきた」とか、主体的に考えて、「小さくてきれいな箱に収まって、誰かに選ばれるのを待たなくていい。私には価値があると、誰か証明し続けなくていい」などなど。
とくに良かったのは「あなたは選んだ答えを正解にできる人だから」(中野さんが友人に言われた言葉)。今の道が間違っているのではと怯えたり悩んだりするより、正解になるように自分で仕向けていくって考え、自分に足りなかったものだなあと。
正解に出来るかは自信ないけど、そっち方面に努力するというか、心がけは大事ですね。