父 7月まではシッカリしていて それでもたま~に粗相をするようになり
介護保険の申請をして 介護ベッドを借り あちらこちらに手すりを付けて
家での動き活動が楽になるようにしました。
8月10日介護ベッドが入り 父はとても喜んで近所の方が来ると自分の寝室に案内してベッドで寝るようになったことを報告したりしていました。
なのに なのにです。間もなく私の事が分からなくなり「どちらさんですか?」などと私に言うようになりました。
それでもその頃は私の事を分からなくても大好きな人と認識していてくれて
実家に私が行くととても喜んでくれました。
帰り際には「又来てください。気を付けてお帰り下さい。」などと
丁寧な言葉でねぎらいの言葉もかけてくれました。
9月からは週1回のデイサービスに行くようになりました。
耳が聞こえないのでどうかと思ったのですが 案外気に入ってくれて
喜んで行っております。
それでもこの2か月間に急速に認知症が進みました。
分からないのは 私だけでなく 私の姉 姪たち(父の孫)のことも
分からなくなりました。
辛うじて同居している父の長男である兄の事だけは認識しています。
分からないことばかりの父は 不安で不安でたまらないようです。
私や姉が父の寝室 居間を掃除していると 知らない他人が自分の部屋で
盗みなどをしているのではないかと思うのでしょう。「勝手に他人の家に
入って何しているんだ‼ 警察を呼ぶから‼」などと怒鳴り声を上げます。
にこやかな顔で「娘の〇〇子ですよ。爺ちゃんの部屋を綺麗にしてます。」と 紙に書いて父に読ませても「〇〇子? 娘? そんな者はこの家には
いないから 出て行ってくれ」の一点張りです。
外出していた兄が帰ってくると 父は必死の形相で兄の元に駆け寄り私を指さしながら わめいております。 兄が「妹だから大丈夫 爺ちゃんの娘だから」と紙に書いて父に読ませますが納得しません。
私と兄が談笑しているのを見ても納得しません。
そんな父ですが 身体は至って元気で 食欲もあり 私たちの事は
分からなくても難しい漢字は読めて理解できます。なので筆談はなんとか
成り立っています。
根っからの昔人 働き者の父は今でもお天気の良い日には草むしりをしたり
庭の掃き掃除をしています。
認知症が進んでいるのに 誰に言われなくてもチャンと長靴を履いて 麦わら帽子をかぶっているのです・・・・不思議です。
不思議と言えば お風呂の事もとっても不思議なのです。
父はお風呂が大好きです。 デイサービスでお風呂に入ってきた日も
帰ってから又お風呂に入るほどです。
その父が昼間自分の家の浴室を覗いて「この部屋は何の部屋か?」と尋ねたので「お風呂です。爺ちゃん好きでしょう。お風呂」と答えても分からない様子なのです。が 何と夕方5時になるといそいそと浴室に行き風呂の栓をして全自動のスイッチを押してお風呂が沸くと勝手に一人で入浴しているのです。
昼間 入浴時間でない時にはお風呂の事が全く分からなくても毎日入浴している時間になると勝手に身体が動いてお風呂を沸かして入る・・・そんなことがあるんですね。
これから益々分からないことが多くなり日々不安な中で暮らす父は
もっともっと不思議の行動が増えるでしょう。
これで兄の事も分からなくなった時父はどんな行動に出るのでしょう?
その時はその時と腹をくくって 今は父の認知機能が落ちないことを祈るばかりです。
今日はお彼岸の中日 夫のお墓参りに行ってきました。
お花はお彼岸の入りに持って行ったお花と同じです。
庭に咲いているセンニチコウやキンギョソ ウケイトウなどなど
花立にギュウギュウ詰めにするほど沢山持って行きました。
コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。