近頃の父はこのところの気候のせいかすこぶる元気が良いのです。
少し暑い 朝夕はひんやりの気候が父は好きなのです。
昨日の昼過ぎ実家に行くと 父は相変わらず庭の草取りをしていました。
父の背中をトントンして 耳の聞こえない父と花壇の縁石に腰を掛けて筆談です。
いつもならトントンして父に頭を下げて挨拶だけして家の中に入って直ぐに
掃除に取り掛かりますが それがいけなかったような気がして 父と会話ならぬ筆談をゆっくりしてみました。
思い返せば 父が認知症になる前は私は実家に行っても掃除などしたことが
無かったのです。 私が行けば 父は喜んで父自身がダイニングでお茶を
淹れてくれていたのです。
軽い認知症になってから 父がトイレを汚すようになり 父の部屋も
散らかるようになって 兄だけでは掃除が行き届かず私が手伝うようになったのですが 私の急な変わりように 私を他人と思い勝手に父の部屋に
入り込んでガサゴソする人にみえたのでしょう。
なので 実家に行ったら先ずは父とゆっくりすることにしてみたのです。
父に「お茶にしましょう」と誘い ダイニングで以前のようにお茶を飲みながら筆談していると 「〇〇子だな? 〇〇子の学校の卒業証書が見つかったから帰りに持って帰ってくれ」と 赤茶色に変色した卒業証書を手渡してくれたのです。 ビックリです。
実家に行くたび「私は娘の〇〇子です。」と紙に書いて説明していましたが
疑心暗鬼の父は 私たちが小さいころからの写真や卒業証書などが入っている戸棚を調べて「〇〇子の卒業証書や写真」を見つけ出し私が〇〇子で有る事を認識したようなのです。
そして 「いつも掃除をしてくれてありがとう。 それから 今まで分からないで泥棒扱いして悪かったな。 これはお礼だから・・・」と言って
封筒を差し出すのです。
中を見ると10万円入っていました。「こんなに・・・・多すぎる。」と返しても 「いいから 取っておけ」と言うのでどうしようと思い兄の方を見ると 兄が 「有難く貰っておけばいいんじゃないかな」というので有難く
頂きました。
父の為 兄が楽になるようにと 私がムキになって掃除することは
父にとってみればただの怖い他人だったようです。
ゆっくりお茶を飲んだ後は「部屋を掃除していいですか?」と尋ねてから
お掃除をしました。
例え まだらで偶々私を思い出してくれたにしても私にしてみれば嬉しいことでした。
これからもゆっくりゆっくり父と付き合っていこうと思います。
兄が毎回我が家の菜園には無い野菜を持たせてくれます。
今回は小松菜 ホウレン草 ブロッコリー 茄子 インゲンでした。
お野菜大好きな私には何よりのお土産です。
オマケ 我が家の菜園の花です。
紫蘇の花
もう花はほとんどが終わってしまい 実も茶色になっています。
下の写真はエゴマの花です。 シソと見分けがつきませんね。
実物はエゴマの方が花穂がガッチリしていて区別できます。
エゴマは今からが花の時期のようです。
お庭の花も1枚だけ有りましたので・・・・載せちゃいます。
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