今年も例年通り今日実家に行きました。
去年のお盆はとても賑やかで座敷がとても狭く感じましたが今年は
我が家からは私だけ 姉の所も長男一家は来ないで姉夫婦だけ 次兄は未だ
入院中で次兄の長男だけ 実家の姪たちは病院や役所勤務でお盆休みは無く
居ませんでした。
長兄が忙し気に飲み物や果物などの準備をしてくれました。が 勝手知ったる実家ですので私と姉も勝手に冷蔵庫やらを開けて兄の手伝い。
夕方 やや太陽が傾きかけて暑さもピークを越えたころに ゾロゾロ歩いて
みんなで墓参りに出かけました。
今年のお盆 父は墓参りに行きませんでした。
最愛の母が眠るお墓に 父が行かないのは今年のお盆が初めてです。
疲れると言っていました。
思えば8月3日に父の付き添いで病院に行った日 父はすこぶる元気でした
それから11日後の今日 父は元気そうでメロンやお菓子を美味しそうに
食べてはいましたが チョットいつもと違っていました。
私や姉を見て キョトンとした顔をしたのです。一瞬誰だかわからなくなったようです。 ややしばらくして 「あ~〇〇子と△△子 線香あげに
来てくれてありがとう」 次兄の息子に対しては「どちらさんですね?」
「〇〇美の息子です」 やはりキョトンとした顔をして「〇〇美?誰だっけ?」 私が父の肩を叩きながら「爺ちゃん(父)の2番目の息子でしょ」
暫くして[あー そうかそうか。 それで〇〇美の具合はどうかな?」
といった具合で脳ミソの回線が上手く繋がるまで時間がかかるのです。
兄姉や甥と話をしている時 耳の遠い父は時々居眠りをします。
その時の父の顔は口角が上がって微笑んでいるような顔でした。
それを見て私たちは「凄く良い顔して眠っているね」って言い合いました。
口には出しませんでしたが母がもうすぐ迎えに来るのではないかという
予感が私の脳裏を走りました。
父には健やかに穏やかにこれからも暮らして欲しいと一層深く思いました。
実家の花と 実家への道すがらの田んぼの様子
あと10日もしたら黄金色になるでしょう。
西日に照らされる猫じゃらしは 我が家の西隣の空き地の写真です。