こんにちは
この時期、七夕まつりをやっている街、多いのではないでしょうか。
昨夕、街はものすごい人出で大賑わいでした。
どちらかと言えば、お祭りなどの賑わいが苦手な私は、買い物を済ませて早々に帰宅しました。
最近読んだ本です。
コロボックルが登場するシリーズものです。
この物語、142~143ページに書いてある、タケルとヒロシの、ふたりの会話が良いですね。
中学生のヒロシが、水槽の中の水はちゃんと生きていると言う。
小学3年のタケルは、水が生きてるってことがどういうことか理解できないでいる。
ヒロシは言う。
ミジンコが水の中に落ちたゴミや藻のきれっぱしを食べ、そのミジンコをクチボソが食べ、死んだミジンコやクチボソの糞は、水草や藻の肥やしになる。
だから、水草なんかも生きていける。
水草や藻は植物だから、日に当たると水中の炭酸ガスを吸ってきれいな酸素を吐き出す。
その酸素を、ミジンコやクチボソが吸って炭酸ガスを吐き出す。
こんな風にして命が回っていると、小学生にでも分かりやすいように説明して上げている。
さらに続けてヒロシは言う。
丁度良い数だけミジンコが増えて、丁度良い数だけクチボソが育って、丁度良いだけの水草や藻があって、釣り合い、つまり調和が保たれていて、いつまでも水が清んでいると話している。
そして、ヒロシは、水が死んでいく条件(原因)を言う。
海や湖や川や池は、このガラスの水槽の中の水と同じだと。
命は、自然の営み、摂理の中で、うまく回っているのだと。
ところが、人間が薬を撒いたり、ゴミをぶち込んだり、やたらに魚を取り過ぎたりするから釣り合い(調和)がぶっこわれるのだと。
水が死ぬ。
水が死ねば、命も死ななければならなくなるのだと。
(物語では、小学3年のタケルにも理解しやすい言葉が使われています)
タケルは、ヒロシの話にとても心を動かされた様子。
最後に、駄目押しのヒロシのお話し。
このガラスの中の水は、水がきれいなうちに、裏の桜谷用水池から汲んで来た。
水草も、藻も、クチボソも、ミジンコも。
だから、桜谷用水池はこのガラスの中でずっと生きていくんだ。
もとの用水池が死んじまっても。
まだ小学3年のタケル君は、ヒロシ君の話を聴きながら、何を感じ、何を思い、何を考えたんでしょうね。
何か思いついたこととか、何か行動しようとか思ったことはあったのでしょうか。
このページを読みながら、私は、思わず引き込まれてしまいました。
ヒロシ君は、学校の先生よりお話しがうまいです。
ほんとうに、タケル君とヒロシ君の成長を見守ってあげたくなりました。
【コロボックル物語】
1.だれも知らない小さな国
2.豆つぶほどの小さないぬ
3.星からおちた小さな人
この時期、七夕まつりをやっている街、多いのではないでしょうか。
昨夕、街はものすごい人出で大賑わいでした。
どちらかと言えば、お祭りなどの賑わいが苦手な私は、買い物を済ませて早々に帰宅しました。
最近読んだ本です。
コロボックルが登場するシリーズものです。
この物語、142~143ページに書いてある、タケルとヒロシの、ふたりの会話が良いですね。
中学生のヒロシが、水槽の中の水はちゃんと生きていると言う。
小学3年のタケルは、水が生きてるってことがどういうことか理解できないでいる。
ヒロシは言う。
ミジンコが水の中に落ちたゴミや藻のきれっぱしを食べ、そのミジンコをクチボソが食べ、死んだミジンコやクチボソの糞は、水草や藻の肥やしになる。
だから、水草なんかも生きていける。
水草や藻は植物だから、日に当たると水中の炭酸ガスを吸ってきれいな酸素を吐き出す。
その酸素を、ミジンコやクチボソが吸って炭酸ガスを吐き出す。
こんな風にして命が回っていると、小学生にでも分かりやすいように説明して上げている。
さらに続けてヒロシは言う。
丁度良い数だけミジンコが増えて、丁度良い数だけクチボソが育って、丁度良いだけの水草や藻があって、釣り合い、つまり調和が保たれていて、いつまでも水が清んでいると話している。
そして、ヒロシは、水が死んでいく条件(原因)を言う。
海や湖や川や池は、このガラスの水槽の中の水と同じだと。
命は、自然の営み、摂理の中で、うまく回っているのだと。
ところが、人間が薬を撒いたり、ゴミをぶち込んだり、やたらに魚を取り過ぎたりするから釣り合い(調和)がぶっこわれるのだと。
水が死ぬ。
水が死ねば、命も死ななければならなくなるのだと。
(物語では、小学3年のタケルにも理解しやすい言葉が使われています)
タケルは、ヒロシの話にとても心を動かされた様子。
最後に、駄目押しのヒロシのお話し。
このガラスの中の水は、水がきれいなうちに、裏の桜谷用水池から汲んで来た。
水草も、藻も、クチボソも、ミジンコも。
だから、桜谷用水池はこのガラスの中でずっと生きていくんだ。
もとの用水池が死んじまっても。
まだ小学3年のタケル君は、ヒロシ君の話を聴きながら、何を感じ、何を思い、何を考えたんでしょうね。
何か思いついたこととか、何か行動しようとか思ったことはあったのでしょうか。
このページを読みながら、私は、思わず引き込まれてしまいました。
ヒロシ君は、学校の先生よりお話しがうまいです。
ほんとうに、タケル君とヒロシ君の成長を見守ってあげたくなりました。
【コロボックル物語】
1.だれも知らない小さな国
2.豆つぶほどの小さないぬ
3.星からおちた小さな人