『論語』にはしばしば人生訓が出てきます。こういう点に気をつけると、よりよく、あるいは、より楽に生きられますよ、というものです。今回は、君子の三戒を取り上げます。
〇孔子曰く、「君子に三戒有り。少き時は、血気未だ定まらず、之を戒むること色に在り。其の荘なるに及びてや、血気方に剛なり、之を戒むること闘に在り。其の老ゆるに及びてや、血気既に衰ふ。之を戒むること得るに在り。」
〇読み こうしいわく、「くんしにさんかいあり。わかきときは、けっきいまださだまらず、これをいましむることいろにあり。そのそうなるにおよびてや、けっきまさにごうなり、これをいましむることとうにあり。そのおゆるにおよびてや、けっきすでにおとろう。これをいましむることうるにあり。」
☆君子であろうとする者には三つの戒めごとがあると孔子は言います。若いときは、血気が定まらない、この時期は特に色欲に気をつけなければならない。壮年では、血気が盛んであり、他との争い事を戒めるべきだ。そして、年老いると血気が衰えるが、そうすると執着心が出るので欲張りにならないように気をつけるべきだ。
**私は、孔子が最後に述べている、年老いた者が貪欲になりがちだという点にハッとさせられました。
**ご覧くださって、まことにありがとうございました。
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