ハナの花

そのときどきの出来事や見聞について記します。

たまたま旧制高等学校の試験問題を見ました       2020.12.30

2020-12-30 15:33:35 | 日記
 今日は寒く雪も舞うので、散歩を止めて、部屋の片付けをしています。途中で古い雑誌を発見し、何気なく見ていましたら、旧制高等学校の試験問題(入試問題ではありません)が載っていました。
 大正10(1921)年の第四高等学校(金沢大学の前身)のものと思われます。

 その問題の中に、俳句の解釈をせよという問題があります。(理科二年級のもの)
 (イ)絹着せぬ家中ゆゆしき更衣
 (ロ)何事ぞ花見る人の長刀

 俳句と俳文の試験だそうです。教室で教わった句なのでしょうか。おもしろいなあと思いました。正解はわかりませんが、イは、〈きぬきせぬかちゅうゆゆしきころもがえ〉、ロは、〈なにごとぞはなみるひとのなががたな〉と読んで、いろいろ考えてみました。
 
 それで部屋の片付けは進まなかったという次第です。

**駄文、ご覧くださって、まことにありがとうございました。
 


『論語』つれづれ8 二松学舎の「論語カレンダー2021年版」を入手しました 2020.12.30

2020-12-30 15:06:18 | 論語

 欲しかった二松学舎(にしょうがくしゃ)の月別論語カレンダーを入手することができました。月ごとに『論語』の章の原文が掲載され、それに訓読と意味が添えてあります。
 また、二松学舎の創立者三島中州(みしまちゅうしゅう)や舎長を務めた渋沢栄一に関する貴重な資料も画像付きで載っています。
 監修は石川忠久氏、『論語』の章の選者は町泉寿郎氏です。
 日々、このカレンダーを見ながら、少しでも向上すべく努めたいと思う次第です。

**ご覧くださり、ありがとうございました。
 

『論語』つれづれ7 「礼は之和を用て貴しと為す。」     2020.12.27

2020-12-27 18:47:02 | 論語
これは、孔子の門弟の有子(ゆうし)の言葉です。「れいはこれわをもってたっとしとなす。」〈礼の実践は調和がとれていてこそ貴いのだ。〉
(「礼の用は和を貴しと為す」という読み方もあります。)

〈礼〉は、祭祀や儀式に典型的に表れるように、形式と秩序を重んじるものです。ただ、全体として調和がとれていないとそれは価値の高いものではないと有子は言っています。例えば、卒業式という式をとってみても、一つ一つの式次第がきちんと秩序だっていても、全体としての調和がないと、人々の心には響きません。校長の式辞が長ければ、来賓が多少祝辞を短くするとか、話し方を柔らかくするとかいった工夫も必要でしょう。

 聖徳太子の「十七条の憲法」は、その第一条が「和を以て貴しと為し(わをもってたっとしとなし)」で始まります。〈礼〉についての文言ではありませんし、内容も有子の言葉の趣旨とは違いますが、その表現は『論語』のこの部分を意識したものだと言えるのではないでしょうか。

 「十七条の憲法」では、第一条の続きに、〈いろんな党派や考えの違いがあっても、上に立つ者も下の者もよく議論していけば道理は自ずから通って事が成就する〉という意味のことが書かれています。和は、違う意見や立場を認めながら、なおかつ議論の次にある道理の実現を目指したものかと思います。
 これからの世界では、こうした考え方、態度はいっそう重要ではないかと思う次第です。

**長い文を最後までご覧くださり、まことにありがとうございました。



散歩、今日見た小鳥たちです   2020.12.26

2020-12-26 14:53:43 | 日記
空は雲も少しはありましたが、白い薄い雲で、全体に晴れていました。やや冷寒ですが、いつもの川沿いを歩きました。

ジョウビタキ ↓


セキレイ、このあたりに沢山います。よく動く鳥です。  ↓


鴨、今日は少し数が少ないようです。 ↓


カワセミ、食べ物を獲っていました ↓







**ご覧くださりありがとうございました。

『論語』つれづれ6 「其れ恕か。己の欲せざる所は、人に施すこと勿れ。」 2020.12.22

2020-12-22 19:48:11 | 論語
前に登場した孔子門弟の子貢が、〈一生実践するに足る一言は何でしょうか〉と尋ねたときに、孔子の答えた言葉です。
「それじょか。おのれのほっせざるところは、ひとにほどこすことなかれ。」〈それは恕かなあ。自分のしてほしくないことは、人にしてはならないのだよ。〉

〈恕〉は、〈相手や他者の気持ちになって相手を受け入れる、相手に沿って思いやる〉ということです。
 私は、そのあとに、〈自分のしてほしくないことは、人にしてはならないのだよ。〉と孔子が言ったことにたいへん興味を惹かれます。人への思いやりとして、自分のいやがることを、人にしないというのは、人間関係の基本だと思いました。
 人の望むことをしてあげる、というのも一つの態度でしょう。しかし、自分がしてほしくないことを人にしないというのは、至難のことです。一見消極的に見えるかもしれませんが、本当に難しいことだと思う次第です。

**ご覧くださって、ありがとうございました。