自宅の食卓に置いてあったシャンソン関係の冊子に、蘆原英了(あしはら・えいりょう)の著書「巴里のシャンソン」と「シャンソンの手帖」が紹介されていました。たまたま、この2冊と、蘆原英了が解説を書いた「シャンソン・ド・パリ」(ディーター E.シュミット著、岡田朝雄訳)を持っていましたので、引っ張り出して見ました。
「巴里のシャンソン」カバー ↓
「巴里のシャンソン」表紙 ↓
「シャンソンの手帖」カバー・帯 ↓
「シャンソンの手帖」表紙 ↓
私は、歌えませんがシャンソンを聴くのは好きです。そして、シャンソンとは何かといった基本的な概念、また歌手や曲などを日本に紹介した功労者の一人が蘆原英了だと思います。蘆原英了の文は、独特のカリスマ性があります。
本には装幀を味わう楽しみがあります。
「巴里のシャンソン」の装幀は野口久光と記してあります。カバーの画にもよく見ると右下に野口のサインの入っているのがわかります。野口久光は、映画「第三の男」など多くの映画ポスターで有名な人だとのことです。表紙もすてきな深いエンジ系の布で、左上に「SHANSON DE PARIS」と型押しした題名が入っています。
「シャンソンの手帖」の装幀は、田村義也。カバーも表紙もお洒落です。
蘆原英了は藤田嗣治の甥で、その藤田嗣治のいとこに作家、劇作家、評論家の小山内薫と、作家の岡田八千代兄妹がいます。また、岡田八千代の夫は画家の岡田三郎助です。
蘆原英了には、藤田嗣治と小山内薫のことを書いた著書があります。 ↓
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