孔子の言葉です。
読み とくあるものは、かならずげんあり、げんあるものはかならずしもとくあらず。
意味 有徳者にはきっとよい言説があるが、よい言説のある者が有徳者だとは限らない。
徳は、例えば、義・信・勇・礼などといった社会に生きる人としての美点です。人格的、倫理的な長所・美点といってもよいと思います。温和であったり忍耐力があったり、親切であったり向上心があったり、徳には実に多くの項目があって、徳目という言葉があるのもうなずけます。
孔子が述べているのは、有徳者は立派な言論を有しているが、だからといってりっぱな言論をなす者が皆有徳者であるかというとそうとは限らない、ということです。
孔子にとっては、徳の実践が優先されるべきであって、言論はその後からついてくるものだという思いがあったのだろうと思います。
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