ハナスキの散歩で見た花

みんなの花図鑑から移転して来ました。散歩道で出会う四季折々の花を撮っています。

ネムノキの花を観察しました。

2018-07-04 23:19:46 | みんなの花図鑑
袖ヶ浦公園の駐車場に入って、空きスペースを探しながら
一回りして又入り口近くに戻ってやっと駐車出来ました。

降りようとして正面を見ると、えっ、こんな所にもあったの。
しかも二本、一本はピンクがとても濃い。

こんなに濃いピンクのネムノキは初めて、しかも比較的低い所から花が咲いている。
最近、ネムノキについて、勉強したばかりなので、夢中になって観察しました。




隣り合って咲いていたので、色の違いを対比させてみました。



先ず学んだ頂生花について観察。
ネムノキの花は10~20の小さい花の集合体で、これを頭状花序と言うそうです。
頭状花序の中ほどに1~3本、シベの根元がひときわ長く伸びた花があり、これが頂生花です。
この雄しべは放射状に広がり、この花だけが蜜を出すのだそうです。









ひとつの花には30本ほどの先がピンクの雄しべがあり、先端の葯から黄色い花粉を出します。


まだ雌しべは殆ど見られません。


雄しべ、雌しべが両方見られる頃。白く長いのが雌しべ。


雄しべが花粉を出し終わる頃、雌しべが少し遅れて成長して来るようです。
(雄性先熟)






雌しべは、雄しべが花粉を出し終わって萎れても、
しばらくは未だシャンとしていますが、やがて萎れます。



ネムノキの花弁は雄しべの根元に見られる小さくて5つに分かれた部分です。



ガクは更にその下、一番根元の少し膨らんだ部分になります。



細い糸のようなシベは蜜を吸う昆虫の足場になりにくく、
夕方から夜に咲くネムノキは、夜間に活動するスズメガのように口吻が長く、
ホバリングしながら蜜を吸う事が出来る昆虫に花粉を運んでもらうそうですが、
昼間でも蝶や他の昆虫も花に集まっていました。



雄しべの林立に分け入り、頂生花の蜜を探す蝶(蛾?)






体長2mmぐらいの小さい虫、名前は分かりません。花粉を食べるのでしょうか。