須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

猫と漢方薬

2021-03-04 20:16:43 | 猫の物語
春が近づいていますが、西エリアの花月猫ちゃん達の間で風邪が流行り始めました。元々体の弱いジャスミンやモフはお医者さんで注射をしてもらいました。その他の子には獣医さんからいただいた抗生剤を薄くを混ぜた餌をやったり、目やにがひどいので後ろからサッと軟膏をぬったり、そして!私のお薦めの「補中益気湯」をご飯に混ぜたりしています。早く治れ~、モフの咳がひどいので結構心配です・・・。

ここで!私にとって大切なホームドクターのお一人を紹介します。

阪神西宮駅近く、内科・漢方内科・アレルギー科 「松川医院」を構える松川義純先生です。元々お会いしたのはすでに20年以上前、兵庫県立尼崎病院東洋医学科の部長さんでしたが、少し早目に退職され「松川医院」を開業されました。 

松川医院
内科・漢方内科・アレルギー科 
西宮市馬場町1-2-103  電話 0798-22-0070 
休診 土曜日午後、水曜日、日曜日、祝日

『漢方の基礎はコミュニケーションである』が持論の先生を、私は心から尊敬しています。ご出身は消化器内科で、西洋医学の知識も兼ね備えた方です。

漢方治療では、問診に加え、脈診、舌の色、お腹の触診、血圧の測定や聴診などが主ですが、松川先生は東洋・西洋両側の視点から患者の特性を理解し、最適な漢方薬を調合してくださいます。体調とは日々刻々と変化するもの、だから最低月一回は顔を合わせて診療した方がいい、その意味でも「治療とはコミュニケーションそのもの」という先生の持論が光ります。

また歳を重ねてくると周りに弱音を吐きにくくなるので、最近では松川先生に、よく精神的なサポートもしていただいているのです。体調が崩れる時には心、精神、気力等も大きく関係します。ストレス、辛い出来事などが引き金となって体調不良を起こすこともままあります。松川先生は我慢強く、患者の本音を聞いてくださり、「心のバランス」もアドバイスしてくださいます。

癌で亡くなった父の枕元には最期まで「補中益気湯」がありました。末期癌の父にとっても松川先生とお会いする時間が心の支えでした。父の残した最後の薬を桜の根元に撒きました。補中益気湯・・・医王薬といわれる薬、元気になる薬、亡くなるまで何度も父は癌検査の一貫で血液検査を受けましたが、NK細胞が最後まで高かったのは補中益気湯のおかげだと信じています。


今回の猫の漢方話は私の経験に基づくもので、薬効については個人の見解、責任を持てませんのでよろしくご理解ください。

さて、我が家の歴代の猫たちは、みんな保護猫です。タダほど高いものはない(笑)・・・それぞれ「慢性腎不全」「猫伝染性腹膜炎(猫コロナ)」「歯肉炎」「巨大結腸症とそれに伴う便秘」等になりました。

主なドクターはもちろん動物病院の先生で、長年親身になって治療してくださいました。また中期・末期腎臓病対応食や各種サプリ、妊婦さんが飲む食品成分の便秘シロップ等、調査研究も一生懸命してくださいました。腎臓病の子の最末期には自宅で日に2回皮下点滴注を自分でしていたのも懐かしい思い出です。

加えて「自己責任で・・・」という形で、松川先生にもよくアドバイスをいただきました。猫の漢方治療、エビデンスはないけど一定の効果があったと思っていますし、松川先生に報告すると喜んでくださいました。

まず、上述の『補中益気湯』
人間も猫も元気になる薬、軽い風邪ぐらいは飛んでいきます。合わせて飲むと薬効を高めるらしく、時々組み合わせてやっていました。

『六味丸』『八味丸』
慢性腎臓病のため。冬の寒い時期や末期には身体を温める八味丸に変えました。八味丸は夜中によく尿意が起こるため眠れない人にも処方されたりしますね。

『排膿散及湯』
猫の歯肉炎、歯の良しあしの個体差ってなんでこんなに違うのか・・・歯に関しては、人間も猫も個体差が大きいのは同じかもしれませんけどね。とはいえ猫はそもそも虫歯になりにくいので、歯の症状は主に歯肉炎です。ガーゼで拭いたり、歯磨きしたり努力しましたが、残念ながら体質に勝るものなしでした。しかし排膿散及湯で歯肉炎は多少治まる気がします。ただし、猫の血栓は歯肉炎からも飛ぶらしいので、あまり悪くなったら「歯を抜いてしまう方がよかったかも」と後悔している一面もあります。本当に難しい・・・何が正解か分かりません。

『六君子湯』
「猫伝染性腹膜炎(猫コロナ)で安楽死と言われてるんですぅ」と知人に言われ、その猫を引き取りました。ニャン生末期のお薬、食が細く吐き気がある時に。胃腸に効果がある薬でした。もっと早く会いたかったね。

『猪苓湯』
上記の子は1年7ケ月を過ごしたのですが、血尿・膀胱炎が治りませんでした。膀胱炎の薬です。

『麻子仁丸』
長年お世話になりました。巨大結腸症の子に最期まで使いました。けれど麻子仁丸だけではウンチは出なかったと思います。食べ物は「消化器サポート食」を主に、時々ほんの少し美味しいものを。可哀想だけど生きるためにはグルメは我慢です。薬やサプリは数え切れないほど様々なものを試してやってみました。命は11歳と少し・・・短かったけど良いニャン生でした。頑張ったね。


猫はみんな漢方薬を嫌がって飲みません。私は4号のカプセルに詰めて飲ませていました。猫と人間の体重を比較すると大体60キロ:3キロで、20分の一の分量が適当だと判断しました。4号だとそれぐらいになります。

小量なのでそんなにお金はかかりませんが、漢方薬は処方箋がないと売ってくれないところもあります。
繰り返しますが、以上は私の体験談であり、責任は持つことができませんので、くれぐれもよろしくお願いします。

今日も猫ちゃんの健康と幸せを祈りましょう!そして他の命を尊ぶためにも、まず自分の健康を守り続けていきたいと思っています。

ずっと松川先生に感謝!!日々の健康を見守っていただき、ありがとうございます。




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