半次郎の“だんごんがん”

要するに、居酒屋での会話ですね。
ただし、半次郎風のフレーバーがかかっています。
≪安心ブログ≫

『本牧亭』立ち直れず!

2011年11月30日 12時26分03秒 | ★ 落語(・・・のようなもの含む) ★

こんにちは、半次郎です。

講談の定席、『本牧亭』が破産したそうです。

学生の頃、住んでいたアパートの近所に、先代の神田山陽さんが居て、毎日、お弟子さんたちの練習する声が聞こえていた関係で、何となく気にはなっていましたが、講談の定席である『本牧亭』には、ついぞ行くことはありませんでした。

それでも、テレビで人気だった一龍斎貞鳳さんや、ヒゲの田辺一鶴さんが有名でしたが、神田山陽さんを始め貞丈、貞山、貞水、宝井馬琴、神田紅…と、名前だけは知っています。

と言うのも、落語の寄席に行くと、噺の間に色物として出て来ることがあって、漫才をはじめ奇術や曲芸、俗曲、浪曲といった演芸と同じような位置付けで、高座に上がるので、自然に知ることになるのです。

講談は読むと言い、書物に書いてある物語を読み伝えてくれるものだとかで、落語とはまた一味違った違った良さがありました。
半次郎、講談は嫌いではありません。

その定席がなくなった訳です。

この風潮は落語界にも無縁ではなくて、都内の4軒の寄席以外に、定席はないのです。
勿論、東京の落語界の話ですが、その昔は、各町内にあったと言いますから、大変な減少です。

しかし、講談にしろ落語にしろ、それなりの芸を身に付けるには、大変な努力の積み重ねが必要なのです。
農家の方が、日々、農作物のことを考えているのと同じで、毎日毎日、芸を学んでいる訳です。

その結晶である芸を発表する場が、定席なのですが、人々の興味は、昨今、安易に身に付けた荒削りな芸(芸と呼ぶのもおこがましい)にシフトしています。

本物を見る目がないから、本物の芸を見ても、『ツマラナい~』でチョンです。

考えなければ分からなかったり、知識がないと分からないギャグには、近づこうともしません。

とにかく、安易な道ばかりを進む人たちばかりになったような気がします。

いや、勿論、半次郎もその一人ですが…。

これで、一体、日本の発展はあるのでしょうか?

あんなに勤勉で働き者だった国民性は、一体、何処に行ってしまったのでしょう。

責任の一端は、半次郎にもあるのです。
消費税よりもずっと少ないパーセンテージに違いありませんが…。

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