【ニューヨーク時事】米環境保護局(EPA)は2日、オバマ前政権下で強化された自動車の燃費規制について、「適切でない」として一部緩和する方針を決めた。規制緩和を掲げるトランプ大統領は就任後間もなく、見直すよう指示していた。
規制緩和の対象は2022~25年型車。12年に成立した現行の規制は、メーカーが販売する全車両の平均の燃費性能を1リットル当たり23.2キロまで段階的に高めることを求めているが、EPAは「最新のデータを踏まえると、修正が必要だ」と判断した。
この規制緩和を喜んでいるのはアメリカ自動車メーカーのトップである。
なんと愚かな経営者なんだろう。
欧州、日本メーカーはダウンサイジングと低燃費を進めているのに対し、アメリカメーカーは目先の利益だけを考え、規制緩和を喜んでいる。
このまま行けば、アメリカメーカーの競争力は海外でなくなり、賢いアメリカ人は低燃費の欧州メーカー、日本メーカーの車を選ぶだろう。
シャールガス掘削技術でアメリカのガソリン代が横ばいであっても、経済的な欧州メーカー、日本メーカーの車の方が維持費は掛からない。
そんなことは解っていても、愚かな経営者は目先の利益を優先し、規制緩和を喜んでいるんだろう。