7月27日のまにら新聞から
「民間企業は政府信じよ」 経済閣僚合同フォーラム開催
政府経済閣僚らが「大統領施政方針演説後ブリーフィング」開催。民間に投資を訴え
首都圏パサイ市国際会議センターで26日、政府経済閣僚・中銀総裁らが一同に集う「大統領施政方針演説後ブリーフィング」が開かれた。経済3閣僚の中でも中心的存在であるジョクノ財務相は「マルコス政権ではドゥテルテ前政権から大規模インフラ投資政策を引き継ぎながら、官民パートナーシップ(PPP)を活用することで拡大を図る」と強調。国鉄南北通勤線プロジェクトを例示しながら、「民間企業はこうした政府プロジェクトに対し『より進んだ』PPP参加の機会が与えられる」と述べ、「民間企業には政府を信頼するよう助言する」と呼びかけた。
政府支出を司るパガンダマン予算管理相は「経済成長と構造改革を同時に推し進める大統領を持つことができ、われわれは幸運だ」と指摘。同相は、マルコス大統領が施政方針演説で議会に協力を求めた19政府法案の中でも1番目に置いた「政府適正規模化プログラム」の推進者で「行政改革担当」的性格も持つ。
全187省庁・政府機関を対象に統廃合を進め合理化を図る同プログラムには、200万人の政府職員の雇用への影響も懸念される。同相は「プログラムの目的は、迅速・高能率・高技能の労働力を確保することを通じ、政府機能を強化することにある」と説明。「『大量解雇』は行わない」と明言した。
更に、予算近代化の方法として政府会計を「現金主義」に切り替えると説明。現金の受払時点で会計項目を認識する同会計方式では「支払い遅延を防ぎ、政府事業の迅速な執行の実現に貢献する」とした。
更に、オンラインの政府予算・財務管理システムを新たに導入することで、予算作成・執行の効率化を図ると同時に、国民に公開し政府予算の透明性を高めるとした 。
また同相は①教育②医療③社会保障制度④インフラ⑤農業――の5部門を予算配分の重点部門として挙げた。
メダリヤ中銀総裁は、最近のインフレーションについて「主要要因の一つは原油価格の高騰」と指摘。「1バレル当たり100ドル未満への値下がり」を「政策金利引き上げの必要性が下がる目安」として挙げた。更に「米連邦準備制度理事会(FRB)が急激な利上げに踏み切れば、比の政策金利切り上げに結びつく」とも述べた。(竹下友章)
きょうのニュース
経済会の評価は上々 大統領施政方針演説
経済色が濃厚となった大統領施政方針演説について、経済界からはおおむね歓迎の声
「大統領は重要性を認識」 農業団体が新政権に期待
施政方針演説で最も力点が置かれた農業政策について、農業団体から評価と期待の声
「大多数には悪い知らせ」 比人権国際連合やカラパタン
人権団体「外国人投資家のための美しい調べ」「大多数の比人には悪い知らせ」と批判
上下両議長が正式就任
第19会国会の正式開会日上院でズビリ議員、下院でロムアルデス議員がそれぞれ議長に
サラ教育相が次官ら任命
サラ教育相はデンシング元内務自治省次官を総務局を担当する教育省の次官に任命
サラ副大統領は民族衣装で出席
サラ副大統領は大統領施政方針演説にミンダナオ地方の少数民族タガバワの衣装で出席
元薬物使用者を雇用へ リサール州カインタ町
カインタ町が治療施設を出たばかりの元麻薬使用者5人を同町役場に採用
未成年の夜間外出禁 マニラ市
中国が南シナ海にある南沙諸島に新たに海難救助センターを設置。米海軍は非難
大衆紙の話題
溺れた未成年を助けようとして死亡
ケソン州サリアヤ市で24日午前4時半ごろ、浜辺で溺れた未成年2人を救助しようとしたジュベリン・カブレラさん(46)が死亡した。国家警察サリアヤ署によると、親戚と浜辺でパーティーをしていたカブレラさんは、泳ぎに来ていて深みにはまり溺れている未成年者2人を発見、救助しようとしたが1人目を助けた後に自身も溺れてしまったという。別の住民がもう1人とカブレラさんを浜に引き上げたが、カブレラさんは搬送先の病院で死亡が確認された。一方、未成年者2人は命に別状はないという。(26日・テンポ)
2022年7月27日のまにら新聞から
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます