半吉日記

半吉の趣味の部屋

二本の銀杏の木

2006年12月02日 | 半吉
僕が子供の頃、庭に結構大きな二本の銀杏の木があった。
家の縁側に面した所に庭はあり、そこで銀杏たちは、ある程度間隔をあけて、平行に並んでいた。
縁側に座って、よくその銀杏を眺めたり、そのそばで遊んでいた。
二本の銀杏の木に、実が生ることはなかったので、両方とも雄株だったのだろう。
実が生っていたら、匂いで大変な事になってただろうけど。
庭の銀杏も、家の建て替えとともに、庭の景色から消えていった。
今、その銀杏たちのいた場所には、家の縁側がある。

久々に、街路に植わる銀杏の木に触れてみる。
その樹肌は、カサカサとしている様でいて、弾力があり、暖かみのある感触だった。

かつて銀杏があったその場所の、縁側に座りながら、あの銀杏たちを想う。 半吉



写真は、街路に植わっていた銀杏の木です。