薄い板をくりぬいた穴。その形が物の形を表している。シンプルな造形感覚である。奈良の春日大社は多くの釣り灯籠で知られる。その釣り灯籠には陰透かしと陽透かしとよばれる二種類の造形があることが知られている。そのうちの陰透かしは穴から漏れる光が物の形を表している。大庄屋三木家の欄間で見ることができるのは陰透かしの造形である。陰透かしの小さな板を交互に嵌め込んだシンプルでおしゃれな欄間が「かみのま」に据えられている。
30秒の心象風景11480・欄間~大庄屋三木家~
https://youtu.be/Ydu3NgAU5KI