水棲の昆虫を観察するのは何年ぶりだろうか。子どもの頃、田んぼや、そこに水を引くための小さな用水路は日常的な遊び場だった。ゲンゴロウやミズスマシなどは普通に見かける生きものだった。メダカやフナなどの魚、エビやカニも身近な生きものだった。大人になって、水辺の生きものの存在が危ういということが叫ばれるようになったが、里山に対する考え方が生まれたのはそれからである。トンボも水辺のいきものである。水田を繁殖の場所とする赤とんぼが群飛するのはイネの収穫期だろう。田んぼは水をたたえる時期と水が少ない時期の変化を定期的に示す場所である。その環境に適応した水棲の生き物たちが、その変化に対応して、時をずらしながら姿を見せるようになる。ゲンゴロウもその一種になるのだろう。
30秒の心象風景16587・獲物獲得~ゲンゴロウ~
https://youtu.be/lkz0Las2eb8
30秒の心象風景16587・獲物獲得~ゲンゴロウ~
https://youtu.be/lkz0Las2eb8