花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

『ABKAI―えびかい―』

2013年08月05日 | 歌舞伎
日曜日 もう一本歌舞伎をみに渋谷に移動。

市川海老蔵 第一回自主公演 『ABKAI―えびかい―』
こちらは、海老蔵大好き母と一緒です。

このところいろいろなメディアに出演している海老蔵.
そして彼の書くブログ、人気が高いようですね。
一時のバッシングにもにたような拒否反応の減ったこと。
驚くものです。「人の噂も七十五日」

母も海老蔵が出るTV番組は、逐一チェック。時に私に「みてる?海老蔵出てるわよ。」って
私がさほど海老蔵ファンでないことをしっているはずなのだが、かなりの数、連絡をしてくるのである。

今回の公演も早々にチケットを確保。
渋谷Bunkamura シアターコクーンに初めての母、どんなところなの?と興味深々。


この日中に入るとはなさかじいさんを演出したという宮本亜門氏も入り口でどなたかをお待ちらしく
お姿をお見かけした。

海老蔵がメディアにいろいろ出ているほかに
亜門氏もいくつかの公演掛け持ちでの演出宣伝もかねてかメディア出演している。

筋書きが1500円で売られていた。プログラムとせず、値段も1500円。良心的価格(笑)
私は購入していないのだけど母が購入してけっこう読み応えもありそうだ。
後ほど母に借りてよんでみたいと思う。

公演は『蛇柳(じゃやなぎ)』と『疾風如白狗怒涛之花咲翁物語(はやてのごときしろいぬ どとうのはなさきおきなのものがたり)」
市川海老蔵×宮本亜門×宮沢章夫のはなさかじいさんだ。

『蛇柳』は、「歌舞伎十八番」の復活劇というものの舞踊劇に仕上げられていた。
脚本 松岡 亮 振付・演出 藤間 勘十郎という作品。
成田屋のHPの紹介では『丹波の助太郎という愚か者に、失恋の末に死んだ娘の亡魂が乗り移り、嫉妬<しっと>の荒れを見せるといった内容だったらしい。蛇柳は高野山の麓にある柳で、弘法大師の功徳<くどく>によって千年の緑を保つとされた。女人禁制の寺ゆえに、男に捨てられた女の怨念<おんねん>がこもるのを蛇に通わせて生まれたという伝承を背景にしている』とあった。

怨念を弘法大師の功徳&押し戻しで退治するのが今回の舞踊劇。
ちょっとコクーンでは会場がせまかったか?と思うような立回りもあるけれど、
通して、いろいろな歌舞伎のリミックス仕立ての荒事になっていた。

見ところは、海老蔵が、舞台上の助太郎という男から、押戻しで客席から登場するというところなのかもしれない。
早々に母、「サービス旺盛ね。」

その後、休憩がはいり『疾風如白狗怒涛之花咲翁物語』
これもある意味リミックス仕立ての新歌舞伎。

とにかく歌舞伎を楽しんでください。指向の作品。
歌舞伎見たことない人でも楽しめるというより
まさに子供達が見てたのしめる作品になっているかんじだ。

海老蔵が、犬になるのだかが、これはまさに「四の切」の狐風。
私が早々笑っていると母「四の切」思い出したんでしょ!って。
確かにあの狐を思い出していたがのだが、
なんといっても「はなさかじいさん」だもん。
これでいいわ。
って

以前渡辺渡辺えり子が、「新版・舌切雀」ってことで舌切り雀を演出したときには、なんじゃこりゃ?
って思いがあったが、この「はなさかじいさん」に関しては、
歌舞伎であって歌舞伎でないという見方ができそうでなかなかユニーク。
誰もが幼いときに聞いた昔話だ。
渋谷コクーンにはぴったりであろうと思えた。
ただ昨今のアニメ世代。昔話覚えているだろうか?
この舞台には、桃太郎や一寸法師が出てくるところもユニークだ。
またちょいっとした自然破壊などのメッセージも織り込んだのも面白い。
(宮崎駿のメルヘン性もとりいれているといったかんじだ)

染五郎や勘三郎が渋谷で見せた歌舞伎とはまた違う成田屋いや当代海老蔵の歌舞伎だろう。
これを歌舞伎座ではちょいっと考えものだが、ユニークな舞台で見終わって楽しく劇場を出られるのがいい。

今回立回りには、山崎咲十郎さんや尾上音之助さんもいた。
そんな別の家の御弟子さんたちが出ているのも微笑ましい。
今後どうなっていくかわからないが、我が母の元気の素くん。
お願いしますよ。ってお願いの私なのです。


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