ビョンホンは明日からハワイかしら。
『甘い人生』のハワイ上映だけでなく『CUT』もアメリカのいくつかの映画祭で上映されるようですね。
で、アメリカ版の『THREE...Extremes』の予告編見ました。
何かアジア映画って綺麗な上、こっ怖いかも。
・・・なんて思ってもらえるんじゃないかなぁ。
基本的にアメリカのホラーとアジアンホラーって怖さの質が違うというのはよく言われることで。この映画も然り。
この予告編見てて改めて思ったんですけど
これってどの映画もそれぞれ全く違った個性豊かな映像美を楽しめる作品。
ストーリー的にはまあ「どうよっ!」と思うところがなかったと言ったら嘘になりますが。
いや、楽しめる映画だったと。
ビョンホンの選択は相変わらずイイ。
残念だったのはビョンホンの作品紹介の欄に「a bittersweet life」がなかったこと。きっとこっちが先だから?かな。
まあ、焦らなくてもね。
・・・というわけで今日は第5話新たな展開です。
どうぞ~
第5話
その半月後チェリムは退院し、俺達は一応家族公認の仲となった。
俺はチェリムを姉さんの家に連れて行き俺の家族に引き合わせた。・・といっても皆知っているが。
知っているだけに皆の驚きはすごかった。
特におばさんはあんなに疎んじていた俺が金の卵を連れてきたといい大喜びだった。
俺は急に優しくされ気味が悪かった。
スハさんはテジからどうもいろいろ聞いていたらしくさほど驚いた様子もなく俺達を祝福してくれた。
ジソクとチャンジュ姉さんもチェリムをあんな形で傷つけたことを気にしていたので肩の荷が降ろせてホッとしたようだ。
ピルドゥはまた親戚に検事が増えることになりいよいよ足を洗うことを真剣に考え始め、
ムンジュとユンジュはお兄ちゃんにもやっと春が来たと大喜びしてくれた。
数ヵ月後、相変わらず、チェリムの両親の気持ちは変わらず、
付き合いながらも俺達は肩身の狭い思いをしていたが、ある日状況は一変した。
チェリムに子どもができたのだ。
爺さんが早く作っちまえって言ったせいもあったけど俺達はあの後自然とそういう関係になり・・・・父と母になった。
これにはさすがのチェリムの両親も降参し、一刻も早く式を挙げるように段取りすることになった。
ちょうどその頃俺は怪我で休んだ選手の変わりに正キャッチャーとして試合に出て結果を残し始めていた。
やっぱり二人の父親になると気合の入り方が違う。
俺にとってチェリムは幸運の女神かも知れない。
それからすぐ俺達は結婚した。皆に祝福されて。
あれからもう5年経つのか・・・。テプンは今の幸せをかみ締めた。
僕が学校を終えてハヌルを幼稚園に迎えにいったのはもう3時を回っていた。
幼稚園はもう皆帰った後らしく閑散としていた。
「こんにちは。ソ・テジです。ハヌルを迎えにきました。」
そういうと奥からハヌルをつれてスハ先生が現れた。
「テジ、ご苦労様。偉いわね。妹のお迎えに来られるなんて。」
「先生、僕もう12歳ですよ。自分に出来ることを手伝うのは家族として当然です。」
「テジ先生、大変勉強になりました。」スハ先生がそういうと僕とスハ先生は大笑いをした。
「じゃ、テジ気をつけて帰ってね。」
「ハヌル、お兄ちゃんを困らせたらいけませんよ」
「先生、私、お兄ちゃんを困らせたりしません。お兄ちゃんを助けるのは家族として当然です。」
ハヌルは僕のまねをして言った。僕とスハ先生はまたまた大笑いをした。
僕とハヌルは手をつなぎ歌を歌いながら家への道を歩いていた。
僕とハヌルはお母さんが違うが僕はハヌルが可愛くて仕方がなかった。
僕がパパのところに来た頃、パパの兄弟はバラバラだった。
憎みあってさえいたし。
それなのにパパはいつも一生懸命兄弟のことを思い、いつも走っていた。
どんなに冷たくされても諦めなかった。
昔はパパがなんでそんなことをするのかわからなかったが今の僕にはそれが良くわかる。
お父さんが違くてもお母さんが違くてもそんなことは関係が無い。
パパにはチャンジュおばさんやジソクおじさん、ムンジュおばさんユンジュお姉ちゃんが必要だったんだ。
家族だから。大切な人たちだから。僕がハヌルのことを大切に思うように。
多分、僕もハヌルに何かあればパパのように走り続けられるだろう。
ハヌルの手を握りながらそんなことを考えていた。
「お兄ちゃん、どうしたの?」
ぼ~っと考え事をしていた僕の顔をハヌルが覗き込んで言った。
「ごめん。何でもないよ。さあ、もうちょっとだ。頑張れ」
そういうと僕はハヌルの手を握りなおした。
僕達が家の前に着くと一人の女の人が立っていた。
僕はその人の顔を見たとたん心臓が飛び出すかと思った。
その人は7年前に僕を捨てた母だった。
5歳の時のことだから母の顔は思い出そうとしてもはっきりと思い出せないくらいだった。
思い出そうとしたことも無かったし。
今日、母の顔を見て母だとわかったのに自分でも驚いた。
僕は気付かないフリをして通り過ぎようと思ったが母の方もすぐに僕だとわかったらしい。
「テジ?テジよね。会いたかった~。お母さんがどんなに貴方に会いたいと思ってたか。」
そういうと僕を抱きしめようとした。
僕は一瞬ひるんだが自分でも驚くような強い口調で母に向かって
「どなたですか。僕の母はソ・チェリムです。失礼します。」
そう言って急いでハヌルを抱きかかえると家の中に駆け込むように入った。
しばらく母は外で待っていたが諦めて帰ったようだった。
ハヌルは不安がって泣いていた。
僕は「ごめんよ、ハヌル。怖い思いをさせたね」といってハヌルを抱きしめた。
そのうちハヌルは泣きつかれて寝てしまった。
ママが帰ってきたのは5時半ごろだった。
電気もつけずにいる二人の様子に何かあったとすぐにわかったようだった。
「テジ。今日はお迎えありがとうね。何かあったの?電気もつけないで。」
そういうとママは僕のひざの上で眠るハヌルを横に寝かせて僕の手を握った。
「ううん、何でもないんだ。ちょっと疲れたみたい。ごめん今日はもう休んでいい?」
「具合悪い?」そういってママは僕の額に手を当てた。
「大丈夫。眠れば治るから。」そういうと僕は自分の部屋に入った。
ママに心配をかけるのはわかっていたけど自分でも今日の出来事をどうママに説明したらいいのかわからなかったから。
第6話につづく
『甘い人生』のハワイ上映だけでなく『CUT』もアメリカのいくつかの映画祭で上映されるようですね。
で、アメリカ版の『THREE...Extremes』の予告編見ました。
何かアジア映画って綺麗な上、こっ怖いかも。
・・・なんて思ってもらえるんじゃないかなぁ。
基本的にアメリカのホラーとアジアンホラーって怖さの質が違うというのはよく言われることで。この映画も然り。
この予告編見てて改めて思ったんですけど
これってどの映画もそれぞれ全く違った個性豊かな映像美を楽しめる作品。
ストーリー的にはまあ「どうよっ!」と思うところがなかったと言ったら嘘になりますが。
いや、楽しめる映画だったと。
ビョンホンの選択は相変わらずイイ。
残念だったのはビョンホンの作品紹介の欄に「a bittersweet life」がなかったこと。きっとこっちが先だから?かな。
まあ、焦らなくてもね。
・・・というわけで今日は第5話新たな展開です。
どうぞ~
第5話
その半月後チェリムは退院し、俺達は一応家族公認の仲となった。
俺はチェリムを姉さんの家に連れて行き俺の家族に引き合わせた。・・といっても皆知っているが。
知っているだけに皆の驚きはすごかった。
特におばさんはあんなに疎んじていた俺が金の卵を連れてきたといい大喜びだった。
俺は急に優しくされ気味が悪かった。
スハさんはテジからどうもいろいろ聞いていたらしくさほど驚いた様子もなく俺達を祝福してくれた。
ジソクとチャンジュ姉さんもチェリムをあんな形で傷つけたことを気にしていたので肩の荷が降ろせてホッとしたようだ。
ピルドゥはまた親戚に検事が増えることになりいよいよ足を洗うことを真剣に考え始め、
ムンジュとユンジュはお兄ちゃんにもやっと春が来たと大喜びしてくれた。
数ヵ月後、相変わらず、チェリムの両親の気持ちは変わらず、
付き合いながらも俺達は肩身の狭い思いをしていたが、ある日状況は一変した。
チェリムに子どもができたのだ。
爺さんが早く作っちまえって言ったせいもあったけど俺達はあの後自然とそういう関係になり・・・・父と母になった。
これにはさすがのチェリムの両親も降参し、一刻も早く式を挙げるように段取りすることになった。
ちょうどその頃俺は怪我で休んだ選手の変わりに正キャッチャーとして試合に出て結果を残し始めていた。
やっぱり二人の父親になると気合の入り方が違う。
俺にとってチェリムは幸運の女神かも知れない。
それからすぐ俺達は結婚した。皆に祝福されて。
あれからもう5年経つのか・・・。テプンは今の幸せをかみ締めた。
僕が学校を終えてハヌルを幼稚園に迎えにいったのはもう3時を回っていた。
幼稚園はもう皆帰った後らしく閑散としていた。
「こんにちは。ソ・テジです。ハヌルを迎えにきました。」
そういうと奥からハヌルをつれてスハ先生が現れた。
「テジ、ご苦労様。偉いわね。妹のお迎えに来られるなんて。」
「先生、僕もう12歳ですよ。自分に出来ることを手伝うのは家族として当然です。」
「テジ先生、大変勉強になりました。」スハ先生がそういうと僕とスハ先生は大笑いをした。
「じゃ、テジ気をつけて帰ってね。」
「ハヌル、お兄ちゃんを困らせたらいけませんよ」
「先生、私、お兄ちゃんを困らせたりしません。お兄ちゃんを助けるのは家族として当然です。」
ハヌルは僕のまねをして言った。僕とスハ先生はまたまた大笑いをした。
僕とハヌルは手をつなぎ歌を歌いながら家への道を歩いていた。
僕とハヌルはお母さんが違うが僕はハヌルが可愛くて仕方がなかった。
僕がパパのところに来た頃、パパの兄弟はバラバラだった。
憎みあってさえいたし。
それなのにパパはいつも一生懸命兄弟のことを思い、いつも走っていた。
どんなに冷たくされても諦めなかった。
昔はパパがなんでそんなことをするのかわからなかったが今の僕にはそれが良くわかる。
お父さんが違くてもお母さんが違くてもそんなことは関係が無い。
パパにはチャンジュおばさんやジソクおじさん、ムンジュおばさんユンジュお姉ちゃんが必要だったんだ。
家族だから。大切な人たちだから。僕がハヌルのことを大切に思うように。
多分、僕もハヌルに何かあればパパのように走り続けられるだろう。
ハヌルの手を握りながらそんなことを考えていた。
「お兄ちゃん、どうしたの?」
ぼ~っと考え事をしていた僕の顔をハヌルが覗き込んで言った。
「ごめん。何でもないよ。さあ、もうちょっとだ。頑張れ」
そういうと僕はハヌルの手を握りなおした。
僕達が家の前に着くと一人の女の人が立っていた。
僕はその人の顔を見たとたん心臓が飛び出すかと思った。
その人は7年前に僕を捨てた母だった。
5歳の時のことだから母の顔は思い出そうとしてもはっきりと思い出せないくらいだった。
思い出そうとしたことも無かったし。
今日、母の顔を見て母だとわかったのに自分でも驚いた。
僕は気付かないフリをして通り過ぎようと思ったが母の方もすぐに僕だとわかったらしい。
「テジ?テジよね。会いたかった~。お母さんがどんなに貴方に会いたいと思ってたか。」
そういうと僕を抱きしめようとした。
僕は一瞬ひるんだが自分でも驚くような強い口調で母に向かって
「どなたですか。僕の母はソ・チェリムです。失礼します。」
そう言って急いでハヌルを抱きかかえると家の中に駆け込むように入った。
しばらく母は外で待っていたが諦めて帰ったようだった。
ハヌルは不安がって泣いていた。
僕は「ごめんよ、ハヌル。怖い思いをさせたね」といってハヌルを抱きしめた。
そのうちハヌルは泣きつかれて寝てしまった。
ママが帰ってきたのは5時半ごろだった。
電気もつけずにいる二人の様子に何かあったとすぐにわかったようだった。
「テジ。今日はお迎えありがとうね。何かあったの?電気もつけないで。」
そういうとママは僕のひざの上で眠るハヌルを横に寝かせて僕の手を握った。
「ううん、何でもないんだ。ちょっと疲れたみたい。ごめん今日はもう休んでいい?」
「具合悪い?」そういってママは僕の額に手を当てた。
「大丈夫。眠れば治るから。」そういうと僕は自分の部屋に入った。
ママに心配をかけるのはわかっていたけど自分でも今日の出来事をどうママに説明したらいいのかわからなかったから。
第6話につづく
過去のテプンストーリーから現在のテジへ。展開の早さと読みやすさに「次、次っ」ってすっかりはめられてる自分
テジはあんなに良い子だから生み母もきっと良い人なんだろうけど・・・いつも皆がhappyでいてほしぃ~
恐るべしアジアンホラー・・どんなにビョンホン坂を転げ落ちてもCUTだけは見れません、
心臓停止~
読ませていただくのがここのところ、毎日の楽しみ、日課となっております。
なんだか、雲行きがあやしくなってきました。
韓国ドラマみたい~やめられない!
お忙しい所、大変かと思いますが、haruさま、私たちのような愛読者のため、がんばってください~
そう、これを書くにあたりこだわったのは皆がHappyであること。同感ですっ!
そういう意味ではここまでは頑張ってますか。
でも、ちょっと刺激が足りませんかねぇ~
いかがでしょう。
『CUT』だめですか?
私もホラーだめなんですけど
『CUT』はイケました。
ホラーって言ってもゆびちょんぱのグロテスクな映像がちょっとあるけど基本的には心理的なホラーなので
途中目をつぶるって~のはどうですか。
ビョンホンの尻字とゴムゴムびょ~~んとチャヌクの映像は楽しいですよ。
でへ。
韓国ドラマみた~~いっ!
・・・って私にはスゴイ誉め言葉。
ありがとうございますっ!
でもここからが難しかったぁ~~
皆さんの期待に答えられたかどうか。
実はすごく心配なんですよ。
何だかシフトの関係ですっぽりお休みだったりして
妙に暇なんです。(笑)毎日UPしますね。