わくわく!バンジージャンプするっ!

好きなものや気になることについていろいろ語ってみようと思います。

77分の1 それからそれからHappyTogetherよ永遠なれ。(4)

2005-10-19 00:10:05 | 創作文 Happy Together
朝鮮日報さんのビョンホンフォトアルバム77枚ちまたで噂です。
デビュー当時の写真から作品、年代を追って77枚でまとめられています。
こう、年代順にまとめて見てみると
君、いくつ?
・・・と尋ねたくなるほどに
彼はキュートだったり、セクシーだったり
クールだったり、ダンディーだったり・・・
まあ、ほんにいろんな顔を見せてくれていますね。
そこが彼のスゴイ魅力的なところなわけで。

彼はイ・ビョンホンであってイ・ビョンホンでない。

77枚のどれもが他人の人生を映している。
御曹司だったり、
チンピラだったり、
ギャンブラーだったり、
野球選手だったり。
でも、素のビョンホンはきちんとスターの顔をしているのだ。
そして確実に年輪は顔に焼き付いている。

常に変化し続け、進化し続けることを望み
決して冒険を恐れない。
そんな彼がやっぱり大好き。
とってもカッコ可愛いと思うのでした。

・・・というわけで
77分の1であるテプン君にその後の人生を送っていただき早4回目です。
さあ、張り切っていただきましょう!

第4話

それから数日後、いつものように病院に出掛ける途中、俺は爺さんがひったくりにあう現場に出くわした。
俺は犯人を走って追いかけ捕まえて警察に突き出してやった。
ひったくられた爺さんは足に軽い怪我をしていた。
「爺さん、俺はこれからちょうど病院に行くから送っていってやるよ。ほら、背中に乗って。」
俺がそういうと爺さんは
「わしも病院に行くところだったんじゃ。ちょうどいい。すまんがお願いしようかのう。」
と言い、俺達は数キロの距離を二人で歩くことになった。

「爺さん、どっか身体が悪いのか。大切にしなきゃだめだよ。それから街中で荷物を持つ時はこうしっかり抱えて持たないと。」
俺は心配して言ってやった。
爺さんは笑いながら「わしはめったに街中を歩かんからな。」と言った。
「何だ、田舎もんか。だったらソウルの町は人も多いからもっと気をつけないとな」
爺さんただ笑いながら黙って頷いていた。

病院について椅子におろすと爺さんが俺の顔をまじまじと見て
「お前は野球選手じゃないかい?」と聞いてきた。
俺は髪をかきあげながら
「おっ!わかるか。俺も有名になったな。俺はソ・テプン。
Tチームのキャッチャーだ。まだ2軍だけど。」
「ソ・テプン・・ソ・テプン。そうじゃ、ほほぉー。やっぱりそうか。
高校の時ちょうど孫が野球をやっててなぁ。
相手チームにいるお前をみて注目したもんだ。
わしは大の野球ファンでお前がプロに入ったのも知っておる。
しかし、あれからあまり見てないがもう10年になるか。まだ2軍なのか。」

「まあ、爺さんプロの世界も厳しくていろいろあっから。
なかなかな。でももうすぐ1軍に上がって家族にいい思いをさせてやるんだ。
サインいるか?」
「いや、出世したらもらうよ。まあ、頑張りなさい。」
そういうと爺さんは看護師に連れられてカーテンの奥に消えた。

「とんだ時間を食っちまった。」
俺は急いでチェリムの病室に向かった。
案の定、簡単には病室に入れてもらえない。
チェリムのお母さんに何とか一目だけでも会わせてくれと泣きついていると、
後ろからさっきの爺さんの声がした。
「何事だ」
「お父さん、今日いらっしゃるんでしたか?連絡くださればお迎えにいきましたのに。」
「爺さん、なんでこんなところにいるんだ」
「それはわしの台詞じゃ。お前はわしの孫の病室の前で何を騒いでおるんじゃ」
俺が驚いて返答に困っているとチェリムのお母さんがこれまでのいきさつと今の状況を手短に説明した。
爺さんはそれを聞くと一言「・・でチェリムはどうしてる」
「毎日泣いていて食事もとってくれません。」
「たわけがっ!こいつを病室に入れてやれっ!」
爺さんがそういうとお母さんは渋々ながら俺を病室に入れてくれた。

久々に会ったチェリムはすっかりやつれていた。
俺の顔を見るなりワーワー声を上げて泣き俺にすがり付いてきた。
俺は奴をしっかりと抱きしめた。
俺はチェリムが愛おしくてたまらなかった。
そんな俺達を見てチェリムのお母さんもこのままにしておくのは無理だと思ったようだった。

爺さんは俺達を見てすべての事情が理解できたようだ。
「ああ、お前はあの時上の空で結婚の挨拶に来た男の兄さんか。」
「あの時は弟がとんでもないことを。
でも家族のために仕方がないと思ってのことでした。
どうかアイツを許してやってください。」
俺は出来る限り丁寧な言葉で謝った。
爺さんは「裏を返せばお前の弟は嘘がつけないばか正直だということだ。
まあ、チェリムも悪いんだから気にするな。」と言った。
「それでお前達はこれからどうしたいんだ。」
俺は一瞬チェリムの顔を見た。
チェリムは黙って頷いた。
そして自分でも不思議なほど自然に「結婚したいです。」と言っていた。
チェリムは突然の告白にびっくりしていたものの、涙を浮かべながら嬉しそうに微笑んでいた。

爺さんは二人の顔をじっと見ると「一緒にさせてやれっ!」と言った。
お母さんは激しく動揺していた。そりゃそうだ。
「急に結婚させてやれって言われても。」というとチェリムのお父さんに電話をかけに行ってしまった。

病室に残された爺さんはチェリムに言った。
「お前も人を見る目が出来てきたようだ。こいつなら間違いない。幸せになれ。」
チェリムは嬉しそうに頷いた。
「家族を守れるな。」爺さんは俺に向かって言った。
「もちろん。家族は俺の命だから。」
爺さんは嬉しそうに頷いた。

その夜、チェリムのお父さんお母さん爺さんチェリムと俺の5人で今後について話し合うことになった。
チェリムの両親は最後までかたくなに反対していたがチェリムと爺さんの説得に最後は押し切られる形で渋々交際を許すことになった。
爺さんは俺の耳元でささやいた。
「またぐずぐず言い出すと面倒だから早く子どもを作っちまえ」
「爺さん、何いってんだ。そんなのだめだ。結婚前なのに。」俺がうかつにも叫ぶと皆は驚いて俺をみた。
爺さんはニヤニヤ笑い、チェリムも笑っていた。あいつには爺さんが何を言ったのかわかったみたいだ。


                        第5話に続く
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4 Comments

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はじめましてっ (mimira)
2005-10-19 07:31:31
つい最近こちらにたどり着きHAPPYにはまってます!

とっても面白いv

「続きまってま~すっ」って人がいることだけお知らせしたくって。

よろしくお願いしますv
返信する
うれしいですっ! (haru)
2005-10-19 08:21:37
mimiraさんはじめまして~

よくおいでくださいましたっ!

「Happy・・・」喜んでいただけてとっても嬉しいです。

続き待っててください。

もう出来てますから。(笑)

また是非感想など聞かせてくださいね~
返信する
楽しみに読ませていただいております。 (ko)
2005-10-19 16:44:05
haruさま、こんにちは!お久しぶりです。でもちょくちょく遊びにこさせてもらっております。



「Happy・・」とても面白いです。情景がドラマを見ているように、目に浮かんできます。

 この続きが、本当にあったらよかったのに・・・ビョンちゃんがこの続編を演じた姿を見たいです



 すごく、おもしろいharuさんの作品、楽しみにしております。がんばってくださいませ!ファイティン
返信する
ありがとうございますっ! (haru)
2005-10-19 19:12:18
koさん、こんばんは~

こちらこそちょくちょく遊びにいかせていただいてるんですよ~。

ランラン祭に参加できないのが残念です。/face_ase2/}

「Happy・・」

喜んでいただけたようで良かったです。

まだ続きますので飽きずに読んでいただけるといいのですが。

がんばりますっ!
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