愛知県江南市には”武功夜話”という古文書が
伝わっています。今日はその”武功夜話”という
古文書と、同じ名前のお菓子の話題です。
”武功夜話”は、昭和34年の伊勢湾台風で
被害を受けた蔵で発見された古文書です。
この古文書は戦国時代、織田信長の家臣
木下藤吉郎の側近として仕えていた武将、
前野一族が、前野家先祖の武功を後の世に
伝えようと記した、個人的な記録だそうです。
伊勢湾台風をきっかけに発見されるまで、
存在を忘れられていたなんて不思議な話…。
この古文書がニセモノだとか、ホンモノだとか、
論争になり、地元では随分話題になりました。
多くの歴史研究家さんはこの古文書、
あまり重要視していないようです。
前野家の個人的な記録なので、先祖の
武功を”盛って”書かれていると思います。
書かれた時期も、江戸時代中期らしい…。
戦国時代から随分時間が経っているので
「ホントにそうだったの…?」と、疑わしい
部分や、創作を疑う部分も多くあるようです。
例えば、岐阜県加茂郡”富加町”の”富加”…。
これ、戦後の合併で生まれた地名なのです。
でも、ちょっと上の写真をご覧ください。
この古文書に”富加”という地名がある…!
これはどう考えても不自然だと言われます。
また、江戸時代には、「ヒソヒソ語り」なんて
表現があったかなぁ~?と、疑う部分も…。
「”武功夜話”は戦後に作られたのでは…?」
…と、考える歴史研究家さんもあるようです。
しかし…。織田信長やその周辺の人物の
”ここにしか書かれていない話”も多く、
他の古文書にない内容が面白いです。
例えば、信長の子を3人産んだ側室、
”吉乃”に関しては、ここだけの話が多い…。
信長が一番愛した女性は”吉乃”だった
…といった感じで描かれています。
”吉乃”と言う名前は、他の古文書では
見かけないところから、”武功夜話”作者の
創作なのかも…?と、疑う人もあるようです。
この”武功夜話”の原本は、発見されてから
誰にも公開されていません。不思議です。
非公開なのは何か事情があるのでしょうか…。
さて、この”武功夜話”、信長、秀吉に
関する”とっておきの話”満載というなら…!
93歳で関ヶ原の合戦に参戦した伝説の
戦国武将、弓の名手”大嶋雲八”に関する
とっておきの話が書かれていないだろうか。
…と思ったのですが、それはなかったです。
前野家ご先祖さまと雲八さん、同じ時代、
同じ主君に仕え、どちらも美濃尾張という
同じ地域で活躍していたので、結構深く
繋がりがあったのでは…?と、思います。
ただ、雲八さんの息子、大島茂兵衛は、
ちょっとだけ登場しているみたいでした。
”武功夜話”は、歴史書としては”ぶこうやわ”
と、読むのですが、前野家ゆかりの江南市に
”ぶこうよばなし”と読むお菓子があります。
愛知県江南市”大口屋さんのお菓子です。
一口大の半生菓子で、季節感あふれる
見た目もきれいで、おいしいお菓子です。
ちょうど今の季節、こいのぼりを象った
お菓子、兜の焼き印のミニどら焼き
あやめを象ったすはまのセットを販売中…。
さっそくゲットして、写真撮影しました…!
母の日には”母の日バージョン”のお菓子が
登場すると聞きました。これも楽しみです。