あすにゃん日記

500字程度のエッセイを書きます。

ネギ、いろいろ

2019-09-17 11:01:58 | 日記
 昨日の話で、少し説明不足だった青ネギの話をしようと思います。
 広島には、長ネギと青ネギがあります。長ネギは、みなさんご存じの通り、白い茎のネギのことで、主として薬味に使います。東京ではすき焼きにもってこい、と思われているようです。
 一方、青ネギは、関西地区にしかないのかもしれません。ネギの全体が青くなっていて、連想するのは「ネコグサ」でしょうか。細身のネギです。ネコグサほど小さくはなく、直径は三十センチほど。10年前ぐらいまではスーパーにふつうに売られていました。最近は、小口切りにした青ネギが、売られています。青ネギの状態で冷蔵庫へ保存すると、腐ったりします。小口切りにしてあると、保存が利いて便利なのです。納豆やラーメン、揚げ出し豆腐などに使います。もちろん味噌汁にも使います。
 スーパーでは見かけなくなったとは言え、高級料亭などでは、青ネギを出しているところがあるようです。それだけ、希少価値があるんでしょうね。すき焼きに入れるときは、斜め切りにして入れるのが一般的です。広島の小料理屋ですき焼きを注文すれば、おそらく青ネギが斜め切りにしてついてくるはずです。
 食生活が変わっていき、農業も強いモノが勝つ時代です。青ネギも、絶滅していくのでしょう。地方独特の食材がなくなってしまうのが、残念でなりません。