若い者には負けやせぬといつも元気に駆け抜けられてる組長からのレポートが届きましたのでご覧ください
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2015年6月7日
昨年に続き飛騨高山ウルトラマラソン(71km)に参加いたしました。
山岳ウルトラマラソンの魅力を紹介させていただきます。
バイクの速さでなく、自分の足で走る速さでの楽しさです。
場所はこちらです
飛騨高山ウルトラマラソンの71kmコースは、ビッグアリーナをスタートし高山市内へ入り、
古い町並みを抜け、美女高原・クレハ高原・飛騨高山スキー場・丹生川支所からビッグアリーナに戻るもので、高低差700mです。
参加者は100kmの部2,000名/71kmの部1,000名
私が走る71kmコース(青ライン)
コース前半は100kmコースと同じです。
100km選手は、日の出時刻になるAM4時45分と5時00分の2グループに分かれてスタートします。
私の走る71kmは5時15分スタートで、制限時間は11時間です。
スタート時間が早いため前日受付しなければならず、HBDI部活動第46回いなべうなぎツーリングを泣く泣く辞退してサポーター役になってくれる嫁さんと一緒に車で現地に行きました。
ビッグアリーナは室内競技場で歓迎の横断幕があり、一年ぶりに帰ってきたとのわくわく、ドキドキ感でいっぱいです。
多くのボランティアの方々の努力で、ランナーは気持ちよく走ることができることを感謝してます。
エントリー受付を行うと、写真のようなちょっと不思議なものをいただきました。
申し込み先着1,000名の方のみに頂ける「さるぼぼ」という飛騨高山に伝わる「お守り」です。
ラッキー
マラソン当日、3時起床、3時45分ホテル出発、車でスタート地点に4時到着。
まだ、完全に明けていないので、少し涼しいです。
スタート地点の近くには先導していただく白バイ隊員(2名)の方々がスタンバイです。
Q:「今日のレース先導される方ですか?」
A:「はい、そうです」
Q:「写真を撮らせてもらっていいですか?」
A:「いいですよ。またがってもらってもいいですよ。」
ありがとうございます、と言いながら足はステップに掛かっていました。
白バイ現役実車にまたがって大満足
隊員さんに
「マラソンに参加しますが、気持ちだけがこの白バイのすぐ後ろを走っているのでよろしくお願いします」
と話してその場を離れました。
ほんとに親切な岐阜県警白バイ隊の方々でした。
すでに100kmランナーはスタートして、71kmランナーのスタート前です。
この瞬間はマラソン歴25年になりますが、いつも「ゴールできるか?」と不安でいっぱいです。
昨年は、72kmに丸山弁護士が参加。
今年は、NHK番組「ランスマ」のスマイルランナー中村優さんが100kmに参加されてました。
スタート時間に差があり、スピードのポテンシャルの違いのため、追いついて会うことはありませんでした。
スタート地点には、「24時間マラソン」の有名トレーナーの坂本さんが来られていました。
スタートして、すぐに登り。皆さん軽い足取りです。
走り出してすぐの写真ですので、慣れてなく手振れ状態です。ご容赦下さい。
高山市内を流れる宮川に架かる弥生橋の上での応援をいただき、快調に走っております。
このマラソンでの楽しみ。
高山の古い町並みを走らさせてもらっています。
造り酒屋、旅籠、民芸品など色々なお店が古いままの家を保存継承しておられます。
高山市街を外れ、田園風景の中をひたすら走ります。
暑くなってきました。
10.5kmポイント
塩谷公民館のエイドステーションです。
まだお腹は空いていないので、梅干しとスポーツドリンクをいただき、先へ。
山道に入ってきました。
TKさんが好きそうな道です。
次に待ち構えているのは、綴れ織の道
かなりの急こう配の登りが続きますが走り続けてます。
まだまだこのあたりでへこたれて歩くのは禁物です。
道の向こうが少し明るくなっています。
山を抜けるのかな?
気を抜かず走ります。
16.7kmポイントの美女高原のエイドステーション
ここでは、水、スポーツドリンク以外にもパン・おにぎり・果物・飴・チョコなど多くの準備がありました。
更にボランティアからの応援で元気回復。
皆さん大変感謝しています。
しかし、バナナのところにはなぜか干しブドウがあるのみ。
限りある資源で補給食糧です。
私たち最後尾に近いランナーには、補給されないことがあります。
「食べたければ、速くなれ」
との視界に入る無言のメッセージと受け止め、再び走り始めます。
20km地点通過。
私がランニングを始めた25年前にはなかったように記憶していますが、
現在は全員がチップを付けてリアルタイムで通過時間が分かります。
走り出して21.8kmの第一関門。道の駅 ひだ朝日村。
関門時間8時40分に対して、このタイムで到着。
少し余裕を持っての到着でした。
これからもう一つの山に向かいます。
登りが続くようになり、太陽もかなりの元気で照り付けます。
このあたりで、歩き始めるかどうかで結果に大きな違いがでます。
根性で走り続けます。
カクレハ高原キャンプ場エイドステーション。
写真では、道の登り具合が分かりにくいのですが、水のポリバケツから流れ出た水が道に沿て流れています。
これで登り傾きを想像してください。
救急車の待機はありましたが、救急事態はありませんでした。
ウルトラマラソンに参加されるランナーは日頃の努力の積み重ねで、30km手前では へこたれない ようです。
エイドステーションでは、まずは頭に水をかぶります。
体温を下げるために、水の気化熱を利用して涼しさを得ます。
オレンジと梅干しは、必ずいただくことにします。
30kmポイント。
ここまでは頑張って走ってきましたが、このポイントから急に勾配が変わり、
足が前に出すのでなく上に持って行かなくは進めない感じ。仕方なしに歩き始めました。
これまで7分30秒/kmのペースで走ってきましたが、14~15分/kmのペースにダウンです。
山の中を走って(ほとんど歩いているのです)いると木の間から空が見えるようになり、かなり高いところに来たなと感じます。
1300m地点まで登っての、周りの山並み
写真では小さくて見ずらいですが、山には残雪がありました。
やっと歩き到着した第二関門の飛騨高山スキー場。
まだ39.2km地点です。
疲れもたまり、腕時計を写すのも忘れていました。
でも無事関門通過
ここのエイドステーションでは着替えを預かってもらっています。
装備をロングタイツ・長袖 → ショートパンツ・Tシャツに着替えて先に進みます。
時刻は11時頃ですが、お腹はあまり空いてなく、口当たりの良いオレンジを6~7切れいただきました。
なぜか今回はほかの食べものに手が出ることはありませんでした。
40kmのチェックポイントを過ぎると、山は登れば下りもあります。
これから10キロは、かなりの急な下り坂です。
これまでのペースダウンを解消するため、スピードアップです。
前を走るランナーを抜いていくぞ~
下り道では、先を急ぐため撮影はほとんどできてません。
壁のような岩に通されたトンネルです。
中は涼しく走りやすいのですが、埃っぽいのには参りました。
50kmチェックポイント。
300mほど下り終えたばかりですが、最後の小さな山に向かいます。
疲労もたまり、暑さも更に厳しく登りで、また歩くことに。
57.2km
最後の第三関門です。
残り13kmとのことで、残り時間にも少し余裕が持て小休止。
嫁さんの差し入れゼリー・アメリカンチェリー・バナナ・パイナップルとあるもの食べて…
またエイドステーションのオレンジもいただきました。
再出発ランナーのゼッケン番号と名前が大会ブースから放送され第三関門を後にします。
60kmチェックポイント。
チェックポイントの担当者さんにもお礼のあいさつをして通過。
60km~70km区間はほとんど平坦なため、下り坂のように自然と足を前に出せば走れるのでなく、
自分の力で足を踏み出さなくてはならず、かなり苦しい。
悪いことに65km位から膝が痛みはじめ、走ったり歩いたりの状態になってしまいました。
70kmのチェックポイント。
マラソンもあとたったの1km
ここまで来たら気力で何としても走り切る決意。
こんなのを見ると最終電池起動という感じで が出てきます。
正面に見える森の向こうに あるはず
ゴール手前では多くの人から大きな応援の声をいただき、上り坂でしたが歩かず走り続けます。
ゴールに近づくランナーの紹介がアナウンスされ、大会に対する私のメッセージ
「笑顔で、ゴール」
を紹介していただき、気分よくゴールテープ目指した時
「組長さんは64歳になるランナーです」
とのアナウンスが追加され、ちょっとズッコケ状態でのゴールとなりました
ゴールタイム:10時間18分56秒
昨年よりも22分短縮で大満足です。
レース後、同じ町内のNさんと完走記念写真
最後に…
ランナーのために前から準備、当日の役割を行っていただきましたスタッフ、ボランティアの皆様、
更に沿道で応援してくださった多くの方々へお礼と感謝をいたします。
ありがとうございました
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いかがでしたか?
読んでるだけで息切れますね…。
ゴール後にお友達と持ってられる完走証です。
半分近くのランナーさんがリタイアしてるなか1000人中395位
一度も500位を超えてないところがスゲェ~
お達者クラブ・中高年などの言葉が全然似あわない…。
さすが組長を名乗るだけあります。
次はどこぞの100kmだそうですよ。。。