CBが手元に来て干支が1周まわり13年目。
吊しの状態で手に入れたのでコツコツと修繕しながらたくさんの距離を走ってきました。
課題だったエンジン電気系とキャブレターまわりが一段落したので、今年はリアタイヤ交換とその近辺に手を入れました。
写真は完成状態
1.リアタイヤ
スリップサインが出てくる前でしたがセンターが平らになってしまったので心理度優先で交換。
ダンロップGT601継続です。
この間走った距離は丸3年、約10,400Km
(2015年…4450km/2016年…3450km/2017年…2500km)
Before
After
ツーリングタイヤなので雨でも安心して走れます。
直進性がよく、このタイヤに変えてからコンクリート坂の丸いボコボコ路やグルービング路が怖くなくなりました。
(これは主にフロントが効いてます)
なによりK300GPより乗り心地が良いです。
ハイグリップタイヤでないので財布には易しいお値段です。
(フロントタイヤは今年走り切って交換予定)
2.リアサスペンションオーバーホール
13年前の入手時は純正ショックが付いてました。
全体に腐食、オイル漏れやロッドにサビがありサスペンションとして機能していませんでした。
外装とマフラー以外には純正形状にこだわらないと決めてましたので、
純正ショックオーバーホールと大差ない価格で買えたオーリンズ36Pを新品装着。
(当時の価格は今の3/4程度でした)
オーリンズは大変出来の良いショックです。
柔らかく作動するも腰があり、段差乗り越えでも突き上げが少ない。
昨年ふとショックを見ると無惨にもダンパーがボロボロになってたので、こちらも心理度優先でフルオーバーホール。
使った期間は13年、4万km弱
主治医がOH依頼した所は関東のプロショップ。
Before
After
プロショップなので仕上がりは当然綺麗です。
ロッドの傷などもなく消耗品の交換で済み、フルオーバーホールでしたが現行新品価格の1/2以下でした。
車体取付時にはスイングアーム取付部のブッシュも交換。
3.スイングアーム
数年前にバッテリー自然破裂で液が漏れ、腐食してしまいました。
腐食始まりかけすぐに気が付いたのでサビを落とし缶スプレー吹付けて塗装しましたが
全体的に表面塗装がヤレて粉体塗装したフレームとの色差が如実に表れて見栄えがよくありませんでした。
スイングアームベアリングのオーバーホールも兼ねて、スイングアームとトルクロッドをさび止め進行防止効果もかねて粉体塗装してフレームと色目を合わせてもらいました
Before
After
4.シフトペダル
カシメ部の穴が大きくなりガタが来てて、そのまま使い続けるとカシメ部頭が穴を通り抜けてしまいそうだったので、
程度よさげな品を入手してたものに新品のゴム類に取替えてペダルASSY交換です。
(見た目では判別付きませんがガタがなくなります)
想定外だったのは、ペダルのゴム形状が変わってしまいちょっと野暮ったくなってしまったことです。
Before
After
5.オイル交換
年間で4000km超える場合は交換しますがそれ以外は年1回。
越冬後に走行距離に関係なくオイル交換して春を迎えます。
(フィルターもこの時期に合わせて交換です)
こんな感じでリア回りはタイヤ以外12年間ノーメンテでしたので、今回入念に手入れしてもらい組み上がったのが春ツー直前。
そして出来上がり後、
・4月14日に宇陀の桜ツーリング(180km)
・5月01日に志摩半島ツーリング(420km)
合計約600km走った感想は、リア回りがとてもスムーズでまろやかな動きをするようになりました。
1~5を同時に作業したので、どの部位が一番良く効いたのかを想像してみます。
(4と5は関係ないので除外)
1~3で一番効果があったのはショックのオーバーホールと思います(60%位)
フルオーバーホールとはいえ、ブッシュ交換以外の特別な調整オーダーは出していません。
分解点検でロッド修正もなく基本料金で済みました。(3.2諭吉)
車体にオーバーホールから帰ってきたショックを取付けて車体を立てて動かすだけで今までと違う滑らかさを感じました。(滑らかにオイルが仕事してる感じ)
リヤがよく動くようになったのでフロントもたくさん仕事するようになりました。
ブレーキかけて停止した時、リアブレーキを解除するとリアがふわっと浮き上がります。
以前はあまり感じなかった動きでした。
残り40%のうち、2/3はスイングアームのベアリング洗浄とグリースアップが効いている感じ。
残念ながら新品のベアリングが出てきませんでしたので今回はリプロ部品を使わず洗浄オーバーホール。
この部分は上下荷重とねじり荷重を受けているので負荷は均一にならずベアリングとしては過酷な環境です。
リアサスの支点なので抵抗なく動くことが肝心です。
最後の1割はタイヤでしょうか。
新品タイヤのサイドウォールが柔らかいので乗り心地も良くなりますね。
うねりのある路面に遭遇した時に動きがよく判り、柔らか好みの私にとってとてもいい感じになりました。
ツアラー的な滑らかな走りも出来るし、接地感が良いのでカーブでも安心して走れました。
オーバーホール効果は絶大です。
乗りっぱなしのバイクで最近リアが硬くなってきたかなぁと感じられる方は
・スイングアームベアリングの大掃除
・リアショックのオーバーホール又は交換
・フロントショックのオイル交換
をしてみましょう。
私でも判るのできっと皆さんでも本来の車体の動きが判ると思いますよ。