止んではいるようだが、いつから降ってたんだろう。久しく降っていないからいいお湿りなんだろうが、この程度にしておいてもらいたいものだ。
なぜって、バラのピークを迎えているから、強く降られたり長く雨に打たれたりすると、せっかくの花が痛むんである。
この時期のバラ愛好家の心は複雑なのだ。
鉢植えの「空蝉」に水滴がついている。
雨が降ることをあらかじめ知っていれば、鉢ごと庇の下に移動させて雨に当てないようにしたのだが、降るとしても今日の午後遅くだろうと思っていたのだ。
花を咲かせている空蝉の枝は細くてしなやかなので、花にたくさんの水滴がつくと重さを持ちこたえられず、うなだれてしまって樹形が乱れてしまうのである。
空蝉の場合は長雨に当てると黒星病などの病気も発生してしまうから、注意が必要なんである。
ホトトギスの初音を聞いたのは4日前の日曜日、葛原ヶ岡の森の中だったが、今朝は初めてわが家の周辺でも鳴き声を確認した。
活動範囲を広げてきているようである。
歌の世界では垣根の卯の花が咲きだすとホトトギスもやってきて鳴き始めるのだが、まぁ確かにウツギの白い花はあちこちでよく咲いている。
わが家ではバラの真っ盛りを迎えつつあるし、主役の登場は遅いくらいなのだ。
「夏は来ぬ」を実感する。
昨日、近所の田んぼの中に幼稚園児と思しき一団が入り込んで、泥だらけになって飛び跳ねていた。
近くに耕運機が置いてあったから、代搔きというのだろうか、田んぼを耕す前に泥遊びをさせていたようである。
かえって間もないカエルや土の中のドジョウたちはさぞかし驚いたことだろう。
一段高くなっている農道のへりに青大将の棲み処があって、そこに1メートル半くらいの青大将が住みついているが、どんな気持ちで歓声を聞いていたのか。ん? 耳はなかったっけ。
園児たちの一群の中に青大将が紛れ込んだりしたらどういうことになるんだろう。
花盛りのバラを見るにつけ、足元に植え込んでおいたパンジーやらワスレナグサ、アネモネなどがだいぶくたびれてきていて、あまり美的でないのが気になって、目につくところを抜いたんである。
バラの足元が若干寂しくはなったが、逆に風通しが良くなったので病害虫予防にも役立つから、少々寂しくなるのは致し方ない。
さっぱりとした後をよく見ろとサルビアがいくつも芽を出して、そこそこに成長して葉を広げている。
パンジーを抜くときに一緒に抜いてしまわないでよかった。
毎年、こぼれ種で芽を出すサルビアには目もくれないのだが、今年は苗の準備を何もしていないので、この芽は思わぬプレゼントと言ってよい。
ひときわ大きく育っていた株をしかるべき場所に肥料を施して定植し、そこそこに育ちつつある小さな芽の5、6本は一か所にまとめてしばらく養生させ、適当な大きさに育ったら定植しようと思っている。
種苗メーカーが売っている最近の種はF1と言って、自動車レースとは関係ないが、人為的な交配によってつくられた一代雑種のことで、1年目はとても素晴らしい花を咲かせるが、種を採っておいて翌年蒔いたとしても同じ花が咲くとは限りませんよ、という性質の品種のことなんである。
野菜の種でもF1が増えているそうだが、今年は大粒の甘いトマトが鈴なりに生ったからと言って、採っておいた種を翌年蒔いたとしても、同じような甘いトマトが生るとは限らないんである。
したがって、こぼれ種のサルビアがどんな花を咲かせるかは全くの未知数なのだ。
健気に芽を出したわけだから、とりあえず大切に育ててみてどんな花を咲かせるのか試してみようと思っている。実験なのだ。
花咲じじいは融通無碍でなくてはいけないんである。何てったって枯れ木にも花を咲かせなければいけないんだから。
ローゼンタール・シュパリース・ホープ
サハラ
ノリコ
前え~っ 倣え! ようやく本葉が2、3本出てきている苗は一列に並べて養生中。人間でいえば保育園児といったところ
こちらの1本は本葉が随分茂り始めていて、人間でいえばもう少年
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