午前4時過ぎのわが家2階のベランダ。
昨夜の天気予報では南関東は朝のうち曇りで、9時ころになると晴れてくるようなことを言っていたが、満天の星である。
ベランダの床は濡れているから、少し前まで雨が降っていたようだ。
外気温は12.8℃ !
頭の上にはたくさんの星が瞬いているのだが、地上の街灯は霧に滲んでぼぉっと光って見える。
これは夜霧…いや違うな、時間的には、もはや朝霧だろうが…、いや、やっぱり日が昇る前の真っ暗なうちの霧は夜霧と呼ぶ方が相応しい。
地上の光がにじんでいるのに頭上の星たちがくっきり見えるというのは、いささか奇異である。
おそらく、地面すれすれに横に広がって漂う霧に対して、上空方向にはほとんど重なっていない薄っぺらな霧なのだろう。
だから星が良く見えるのだと思う。
ヒトが騙されるって言うのは、畢竟、こういうことなのだろうか…
ん ?! 関係ないな。
部屋の中の温度は今秋初めて見る数字が並んだ。
外気ほど小さい数字ではないが今秋初めて目にする17.5℃。
時々覗かせてもらっている札幌在住の女性のブログでは「ツレアイが寒い…といって来たが、暖房は11月に入ってから ! 」と一旦はむげに却下したものの、その後態度を改めて暖房器具のスイッチを入れるのだが、その攻防室温が16℃だった。
ボクは今、冷え冷えする夜明け前の部屋で身体にウールの布切れを巻き付け、その上からフリースを着込んでオコモのようになってかろうじて忍び寄る冷気に耐え、キーボードを叩いている。
これまでは明らかに夏の空気の名残が残っているような、気温の高い日々が結構続いたが、さすがに今朝は違う。
何か季節の巨大な歯車がゴットンと音を立てて動いたような感じの夜明け前である。
かくなる上のボクの望みは、早く冬至に至ってもらい本格的な冬を迎えたいという一点である。
その心は「冬来たりなば春遠からじ」。
寒い冬は暖かな春を待つ希望の季節なのだよ、お立合い !
モタモタ暖房のない秋なんかやってないで、いっそのこと腹をくくりたいというのが本音なのだ。
しかし、今年の秋の訪れは遅かった。
その分夏に近い高温の日々が続いたのだが、どうも気象の専門家に言わせると秋が短くなったのではなく、冬が短くなっているのだという。
春と夏さえ来てくれればボクにとってはどっちでもいいのだが、暖房を躊躇するような中途半端な季節が長引くのだけは御免こうむりたい。
05:37。東の空が白んできたが、いつのまにか霧が消えてしまっている。
まだ太陽も昇って来ていないのに…
秋の霧はこんなにはかなかったっけ。
四国の四万十川を一人でカヌーで下り、河原に張ったテントで迎えた朝、川面を覆い尽くした川霧は太陽が当たるまで晴れなかったのになぁ。
あの時もよく晴れた10月の朝だった。
30年も前の話である。
ポリポットに移植したパンジーの苗だが雨の日つづきでちょっと心配
植物を育てるには何といっても太陽の光が欠かせないからね
見出し写真は05:37の東の空 霧はすっかり消えてしまった