昨晩、寝る時に、明日のブログには庭のキンモクセイが2度目の花を付けたことでも書こうか、と思っていた。
今朝起きてパソコンの前に座り、毎朝しているように「フォローしているブログの新着記事」という欄を覗くと、6本の新着記事が届いていて、なんとそのうち2本が「2度目のキンモクセイ」を話題にしている。
いくら偶然とはいえ、これには驚いた。
新聞記者は「抜いた」「抜かれた」の世界に暮らしているらしいが、もしかしてこういう状態を言うのかしらん。
まっ、それはともかく、ボクも後追いになるけれど記録として残しておこうと思う。
わが家のキンモクセイが咲いたのは9月初めのことだった。
今年は9月の声を聞くとすぐに秋雨前線が本州南岸にへばりつき、シトシトと秋雨のけぶる日々が続き、まだ夏だろうと思っていたボクは随分と落胆したものだ。
そんな鬱屈とさせられる日々に、山の神が「もう金木犀が匂うのよ」と花が咲いていることに気付く。
「えっ、まダ9月になったばかりじゃないか」といぶかりながら庭に目を凝らすと、確かにオレンジがかった黄色い小花が枝と言う枝にびっしりついている。
ちょっとたまげたが、花は1週間くらいしか持たなかった。
キンモクセイの花期ってこんなに短かったっけといぶかりつつ、もっと驚いたのは、不思議なことに花が散った後に必ずできるキンモクセイのじゅうたんが全く無いことだった。
キツネにつままれるというのはこのことで、咲いたはずの花びらは何処かに消えてしまったのである。
それからひと月。
ここ数日、再びわが家のキンモクセイの枝と言う枝に例のオレンジ色の入った黄色の小花がびっしりと付き始めているのに気付いた。
今年2度目の開花 ！ ということになる。
ネットで調べると、いくつかの投稿があって、珍しいことではないらしい。
しかし、わが家の庭ではここ20年間無かったことで、ボクも山の神も初めて出会う現象だった。
この２度咲きに関しては学問的な研究は余りなされてはいないようで、ネット上で唯一目を引いたのが和歌山大学の研究。
それにようると「夏から秋にかけての気温が２度咲き、３度咲きに影響を及ぼす」とあり、２度に留まらず３度咲きもあるのだというから、またまた驚く。
そう言えば今年の夏から秋にかけての気温の乱高下はかなりなものだった。
お盆のころから関東南部は２度目の梅雨が戻って来るは、それに伴って気温は随分と下がり、とてもタオルケット1枚では寒くて寝ていられず、ボクは掛け布団を引っ張り出してくるまって寝なければならなかった。
なるほどね、それらが原因か。さもあらんだな。
実はこれもネット繋がりなのだが、いつもお邪魔しているブログの一つに、このキンモクセイの花をホワイトリカーにつけ込んで金色のキンモクセイ酒を仕込んでしまったご婦人がいて、その美しさに文字通り垂涎のヨダレを垂らしたのだった。
ヨシっ、ボクも作ろう！
そして思わず垂らしたヨダレから1年が経ち、先月の開花を目の前にして「さぁ ！ 」と手ぐすねを引きかけた所、アッという間に散ってしまったと思ったら、花びらのじゅうたんどころが花そのものが‶蒸発〟してしまったのだから…
２度チャンスが巡って来るとは夢にも思わなかった。
今度こそっ ！
今からキンモクセイ酒が楽しみである ♪
今年2度目の開花 よく見ると花はまだツボミ状態で開いてはいない これから花が開くと例のかぐわしい香りを四方に発散することになる
