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平方録

稲村ケ崎の秋

穏やかな秋晴れが広がった13日の金曜日…

東の風がやや強く、しかも少し冷たかったが、短パンとTシャツ(ただし長袖)一枚にペラペラのベストを羽織っただけの夏モードでパトロールに出た。

東から西に吹く風ならば東南アジアや南の島々を目指して渡っていく鳥たちにとっては好都合だろうと思ったことと、稲村ケ崎は渡り観察をする愛鳥家連中が集まるところで、ひょっとしたらタカ類の渡りを目撃できるかもしれない…

運が良ければ、さらに"海を渡るチョウ"として有名なアサギマダラが飛んでいくところにも出くわすかもしれない…と、期待が高まる。
稲村ケ崎に到着してみると既に数人の愛鳥家が双眼鏡を手に北の大空を凝視している。
もし彼らの視界に渡りの鳥が映れば、きっと声を上げるだろうと踏んでしばらく様子を眺めていたが、一向にその気配もなく、愛鳥家の姿も増えない。
3、4年前に初めて彼らに出会った時は「もっと北に住む仲間から『たった今渡っていくのを目撃したぞ』という連絡が入るんです」と、愛鳥家仲間のネットワークが出来ていることをうかがわせていたから、大勢の愛鳥家がドッと繰り出していたのだが、今回はその人数も少なく、そういうネットワークに属さない人たちではなかったかと思う。
残念ながら渡りには遭遇できなかったが、道しるべなどない大海原の上の大空を飛び続けて目的地に間違いなく到着する能力は一体どれだけのものか…
飛翔力の強そうなタカ類でさえ不思議な力に驚くしかないが、ひらひら舞うだけのチョウがどうやって方角を知り、あの小さな体のどこにそんなエネルギーを秘めているのか…
考えるだに不思議であり、その能力の高さに驚嘆させられるばかりだ。
先週は稲村ケ崎でも何度か旋回しながら高い空に昇って行く「タカ柱」が出現したそうだ。
タカ類は高空に上った後、目指す方角を定め、飛んでいくのだという。
とにかくタカ柱も含めた一連の"渡りの儀式"をこの目で見てみたいものだが、いつになるか…楽しみではある♪
 

稲村ケ崎に立ってみると秋晴れの空が広がってはいるが、視界は良くなかった


目を凝らすとかすかに富士山の頂上付近と稜線が霞んで見えていた


のんびりした雲がぽっかりと浮かんでいる


双眼鏡を手に北の方角の空を凝視する愛鳥家たち


チョット見にくいけれど、見慣れているボクには薄っすらと富士山が見える♪


雲の上に富士山頂の一部がちょこっと覗いているのが、かろうじて分かる


視界が良ければ丹沢山塊の左に富士山が見えるはずだが…


ソコソコにいい歳をした男女が海から上がって来た=片瀬西浜
風が冷たかろうに…は余計なお世話か
 
今朝05:19の東の空 良く晴れているが気温は13.1℃しかなく、肌寒い!
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