痛めた右腰がようやく良くなったと思ったのもつかの間、今度は左側の腰が痛む。
右の腰をかばってきたしわ寄せが来たみたいで、右腰よりも数倍痛い。
どのくらい酷いかと言えば、まず洗面台で顔を洗おうとしても腰が屈めない。
かがもうとすると激痛が走る。
仕方なくひざを折り、両方の腕を洗面台の縁にあてがって体を支え、手首から先だけを使って洗うしかない。
それにしても可動域も狭いから不自由この上ない。
腰が屈めないからズボンを履くのも一苦労である。
椅子に腰かけ、床に広げたズボンにつま先を入れて、それをようやく引っ張り上げる。
立ち上がる時がまた痛い。
靴下を履くのも同様である。
しかし、一旦立ち上がってしまえば歩くことも立っていることも、ほとんど影響がないのが幸いで、そこそこの距離を散歩してもへっちゃらなのがせめてもの救いと言える。
今日から雨が降り続くらしい。
その前に昨日、ちょっと普段よりも長めの距離を散歩をしてきた。
いつもの散歩道でコジュケイのつがいの出迎えを受ける
海の見えるところに出て
尾根道に入り
また辺りが開けて海が見え
さらに尾根道を進み、下っていくと
やがて月影地蔵の脇に出る
住宅街を抜け、極楽寺の脇に差し掛かるとトンネルから江ノ電の藤沢行の電車が出てきた
極楽寺の切通を下って着いたのが長谷の光則寺
日蓮宗の寺で、大仏と長谷観音の鎌倉観光の人気どころに挟まれているが観光客はほとんど見かけない
その分、谷戸に囲まれた境内はとても静かで、いい雰囲気である
何より季節季節の花がひっそりと咲いていて絶えることがなく、花の好きな人にはもってこいの「花の寺」である
花ももちろんいいが、この寺の屋根も気に入っている♪
最初に目に入ったのがニワゼキショウの一種
こちらも同じニワゼキショウの一種
何かは分からないが、柑橘類の花でいい香りを放っている
キハナショウブが咲いていた
似たものにキショウブがあり、生態系に悪影響を及ぼす植物に指定されているが、キハナショウブはキショウブを交配親に持つ園芸種として区別されている
白いタツナミソウ
シロバナシラン?
カラタネオガタマ
高さ3メートルを超えて繁っていてバナナの香りを振りまいている
女性の園庭さんが「あんなにたくさん花が咲くけれど、一度も実を結んだことがない。仕方なく住職が挿し木で増やしているんです」と教えてくれた
シャクヤク
ミヤコワスレ?
アジサイの仲間
こちらもアジサイの仲間
光則寺はアジサイの種類、特にヤマアジサイの種類が豊富なことでも知られているから、これからがお楽しみ♪
絶滅危惧種のガンゼキラン
コケリンドウ
女性の園庭さんが「珍しい花が咲いていますよ」教えてくれたのがこの花
直径1cmほどの小花で「ぱっと見にはオオイヌノフグリと見間違えてしまいそうでしょ」という
毎年咲いているというが気が付かなかった
カラスビシャク
これも園庭さんが教えてくれた
ウラシマソウなどと同じ仲間で、花は小型の仏炎苞で紐のようなものがヒョロヒョロと伸びている
ボケているけど、これが全体像
フタリシズカ
通常、花穂は2つ しかし仲良く一緒にいるとやがて家族が増えるところはニンゲンと一緒らしい
「もう一つ珍しい花が咲いています」と少し離れたところに案内されたのがこの大きな木に咲いている花
スマホでは遠すぎて判然としなかったが、ハンテンボクとかチューリップツリーという名を持つユリノキ
日本では街路樹でも時たま見かけるが、花は初めてだった
これがユリノキの花 (ネットからお借りしてきました)
グーグルレンズは「アシダンセラ」と主張するが、もう一つ腑に落ちない
近くで草むしりしていた園庭さんに聞くと「詳しい人がいます」と紹介してくれたのが件の女性園庭さんで、ボクが花の名前などをメモしているのを見て「メモを取る人にいい加減なことは教えられません」と言いつつ、あれもこれもと紹介してくれて、大いに参考になった
今度また、境内で短い銀髪姿を見かけたら、色々教えてもらおう♪
肝心の花の名前だが、買った鉢植えの植物についてきたもので、女性園庭さんも「何でしょうねぇ」と首を傾げつつ、やはりグーグルレンズの答えには「?」のようだった