平方録

アベなんちゃらちゃ~ん!

アベなんちゃらの悪口をこれまで随分と書いてきたが、どうやらそれは錯覚だったようで、実はボクはアベなんちゃらが好きでたまらないようなのだ。
そのことを最近、強く感じるようになってきているのだ。

だってそうでしょう。今国会だったか、「自民党は結党以来強行採決は一度もしたことがないんですよ」という答弁があったじゃないですか。
そのあとのことだよね。年金改革法案の委員会審議で飛び出した発言なんか典型的でしたナ。

「強行採決は行わないと約束してほしい」と迫る野党議員にわれらがアベなんちゃらは次のように言い放ったのだ。
「私が述べたことをご理解いただいていないようであれば、こんな議論を何時間やっても同じですよ」と。
いや何という大胆さ。小気味よさ。大雑把な、いや元い、おおらかで頼もしい宰相ぶりではないか。
「君たちは俺の言うとおりにしていればいいのだ」「だまれ下郎!」と言ってるに等しいという批判さえ、どこ吹く風なんである。いや頼もしい。
あっ!、もう一つ。政権与党内からも「権力というものは恐れおののきながら使うものだ」という批判の声がちょっぴり出たようだが、これなんか当然のことながら馬耳東風なんである。何という図太い神経の持ち主であることよ。周りのことなんか眼中にないんだよね。
この発言を号砲にして、このあと委員会で法案をあっという間に強行採決してしまったのだ。

そこでハァハァ~ンと思い至ったのだが、どうやら、我々国民とは使っている物差しが違うようなのだ。
そんなに都合の良い、魔法使いが使うような物差しをどうやったら手に入れることができるのか、お古でもいいから回してもらいたいものである。さぞかし自慢のものになること間違いないし、末永く家宝にしたいと思うんである。

アメリカ大統領の交代に伴って発効の可能性が限りなくゼロに近づいてしまったTPP法案、賭博依存症の問題が指摘されながらも、ろくな審議すらしなかったカジノ法案まで、我らがアベなんちゃらは強行採決を容認したのである。
「国民のためを思てやっているのが君たちにはわからないのか。アベカワモチミックスの成長戦略が失敗だと言ったって、ほかにどんな手立てがあるのさ、言ってみなさいよ。どうした? 言えないんだろう?」とばかりに、「トバクは…、いや元い、カジノ法案は成長戦略なんですよ」と。
こういう論理展開には、あこがれさえ感じてしまうのですよ、ご同輩。

それと、ここ1、2週間のフットワークの良さ。チョウのように舞い、ハチのように刺す、と形容されたボクシングのモハメド・アリも真っ青でしょうな。
オバマ大統領の猛反対を無視して、当選したばかりの次期大統領のところにしっぽを振りながら足元をさらけ出しに行ってきたかと思ったら、世話になったオバマに後ろ足で砂をかけっぱなしにしているのはやっぱりマズかろうと、1度は断ったはずのパールハーバー訪問をOKして見せたり…
軽さも軽しまるで薄っぺらな紙切れの如し、のような軽さじゃないのさ。真似したくったって、だれも真似できない芸当だぜ、ありゃぁ。

国民とは全く違った物差しは持っているし、あんなに軽く、軽ぅ~く、軽々とあっちにホイ、こっちにホイと飛び回れる人物って、しかも宰相の身で、もう世界でも稀有な人物ですよね。特別天然記念物にしたっていいんじゃないのかしらん。
これはもう、好きにならない方がおかしいってもんだ。

ところで、パールハーバーで男を上げて1月解散に打って出る気にもなってきたらしく、抜け目のないせこさにもますます磨きがかかってきたようである。
どうか、衆議院の475の全部の議席をアベなんちゃらの一派が占めますように!



午前5時の相模湾に面した街の外気温は0.6度である。う~寒ぶっ‼
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