観光地に暮らしているので、土曜や日曜日は家から外出しないでじっとしているようにしている。
うっかり街の中心部に出かけたり、海沿いの国道を走ろうとすれば歩くのもままままならないくらいの人波に飲み込まれたり大渋滞にはまって身動きが取れなくなってしまう。
それでなくても密はイカンのだ、避けねばならない。
秋晴れの少ない今年の秋だが、昨日は久しぶりに真っ青な空が広がり、しかも風は穏やか。ベランダに椅子を出して軟らかい陽射しを浴びながら新聞に目を通していたが、身体が疼き出してしまった。
身体の奥でささやく声が聞こえる。「こんな日にじっとしているつもり ?」
う~む。午前中なら観光客はまだそれほど多くないかもしれないなぁ。
かくして都合の良い解釈が成り立つところに‶掟破り〟が生じる。
まっ、それほど大それたことでもないけれど…
案の定、海沿いの国道は大渋滞が始まっていて、車が動かないでいるものだからボクの自転車は車に脅かされることもなく、動かない車の脇をすり抜けスイスイと走ることができた ♪
ドライバーの歯ぎしりが聞こえてきそうだ。
しかし、嫌がらせも受ける。
裏駅から御成通りを走っていると、わき道から出てきて通りを横切ろうとする車に接触されそうになった。
横切る側の道は一時停止なのにズルズルと進入してきたのだ。
止まらない車に歩行者も驚いた顔をしていた。
もう一つ、海沿いの国道に出る直前のガソリンスタンドから出ようとした車にもあおられた。
自転車の存在は眼にしているのにピタッと止まらないで道路に出ようとする。
ボクの脇は車が走っているのだから道路側には避けられない。
自転車が通り過ぎるほんのちょっと間、ピタッと一時停止すれば済む話じゃないか。どうしてああいう意地悪をするのだろう。
普段運転しない人間が大勢ハンドルを握る土日の外出を避けるのは、そういう側面もあるのだ。
渋滞でイライラしている ? そんなの理由になるかっ !
車で来ない方がいい観光地ってのもあるんだからね。
でも、海が輝いていたから立った腹もすぐ収まった ♪
色とりどりのウインドサーフィンの帆が美しい=片瀬東浜
列を作って沖から戻ってきた=江ノ島沖
富士山は見えなかった