ボクらの俳句結社「二合会」が3月3日のひな祭りの日に鎌倉で句会を予定したのはたまたま同人たちの都合がよかったからで、特段ひな祭りを意識してのことではない。
第一、武家の古都と呼ばれる鎌倉と女の子のお祭りのひな祭りが、鎌倉だからということで特別な色彩を纏うわけでもない。
つまり2日でも4日でも、はたまた別の日でも全くかまわないということを言いたいのだ。
ところが、世の中は御覧の通りのありさまで、何やら自粛ムードが高まり始めて「あれは駄目だ」「これは中止したほうがいいんじゃないか」「罹患すると重篤化しやすい老人は家から出るな」とか、妙な圧力がかかりはじめた。
そんなことは人サマから言われなくたって、自分自身が不安に感じたら身の危険を避けるための行動はとっくにとっているのだから、水際作戦で大失態を犯しながら今更何言ってやがるという思いだ。
で、同人はどう考えているのか、いちいち問い合わせるのも面倒だから出欠の有無だけ聞いてみようと、「鎌倉は外国人観光客の姿が激減し、見かけたとしても紅毛碧眼ばかり。静かなものですよ ♪ 」という一文を添えてメールして返事を待ったのさ。
すると「行く行く ♪ 」「参加でぇ~ス」という返事ばかりが相次いで返ってきた。
結局10人の同人中、別件で体調を崩している1人を除いて9人は何事も無いかの如く参加表明をしてきたって寸法である。
ほれみろ。われら成熟しきったオトナの同人たちはさすがで、周囲を冷静に見つめる力を備えているねぇ。
自分で判断し、自分の責任で行動できる。
こうじゃなくっちゃぁ。
みんなを見直したよ。
タイに取材旅行中で3日に間に合わせて帰国する旅行作家は「空港のイミグレーションで日本のパスポートを提示したらあの手この手で追い返されそうになったけど、なんとかもぐりこんだ」と添えて寄越したし、別の旅をしてきた女性同人は「先月、亀田京橋クリニックのプラチナ人間ドック、帰国後はトラベル外来で〝ドック入り済〟で~す」と伝えてきた。
みんな抜かりなく自分の身を守ってんだよ。感心感心。ボォ~ッと生きてないところがたくましいや。
という訳で不特定多数とは対極の「特定少数」のワレら二合会は細心の注意を払いつつも、予定通り句会開催に踏み切ることに相成ったわけでございます。
周遊船を動けないように岸壁にしばりつけ、乗客乗員を閉じ込めて感染予防の水際大作戦だと大見えを切ったことが、実は壮大な感染の人体実験場だったという大失態を演じて世界中の笑いものとなって信用を失ったのは誰のせいさ。
挙句に4人も殺し、さらに集中治療室で息も絶え絶えになっている人が今現在、何人いるって言うの。
そして、もはや感染は日本中に拡大しつつある。
この事態はある日突然予期しなかった如く、わぁ~っと襲って来たってわけじゃないんだよ。
回避準備の期間は十分あったのさ。それがこの体たらく。
国民の命も守れないアベなんちゃらって、いったい何なのさ。
挙句に外国の人たちの命まで危険にさらして…
緊急事態条項を憲法改正の足掛かりにしようって魂胆で、それにはまだまだイケニエの死者数が足りないって思てんだろうけど、それほど馬鹿じゃないよ国民は。
その前に恨みつらみが出てくるぜ、きっと。
アベなんちゃら…もう、うんざりだ。
鎌倉・稲村ケ崎から
ウの社交場かしらん