もはや殿御乱心--と言って差し支えないだろう。
肝心の水際作戦に失敗し、挙句に世界中から笑いものにされて自尊心を傷つけられたところに、今やSNSを中心にアベなんちゃらに対する国民の批判が渦巻いていることに恐れおののき、熟慮などもってのほか、慌てふためいて思いつきをそのまま口にしたとしか思えない。
そもそも、この新型肺炎にり患して面倒なのは一定以上の年齢の人々であり、しかも糖尿病やら心臓病やら呼吸器の病気を抱えるなどの基礎疾患を持っている人が重篤化しやすく、命の危険にさらされやすい。
体力のある若者や小中学生にだってうつるんだろうが、最初の流行地となった中国だって、特段、深刻視されているわけではない。
その小中高生の通う全国の学校を来週から4月の新学期まで学校閉鎖するってんだから、オイオイどうしちゃったのさとびっくり仰天である。
このニュースが流れると、すぐさまエ~ッ ! という驚きの声と共に「何と迷惑な」「仕事休めって言うの ? 」などという戸惑いの反応が全国にあふれた。
このご時世、小学生を抱える家庭のどれだけの母親が専業主婦として家にいると思っているのか、アベなんちゃらは。
食べていくために共働きするのは今や常識だろう。加えて、増えているシングルマザーはどうすんのサ。
即、働き手の消滅だぜ。収入の道を閉ざせって言うのか。正規就労なら有給休暇をもらえるが、非正規やパートが主流だろ。
これから先ひと月以上も休めって言われたら、ヘタすりゃ食えなくなって一家心中の心配だって出てくるぜ。
心中まで行かなくとも、食うや食わずの生活になってしまったら身体は栄養が取れず、抵抗力そのものが落ちてしまうから、ウイルスの格好の餌食になってしまう。
国がその補填なり、面倒なりを見てくれるってのか ?
そんなことは自分たちで考えろ――じゃあんまりだ。
人気回復にうってつけだと思ったんだろうが…うんざりしてくる。
自分自身の事しか頭にない、そういう男なのだ、アベなんちゃらと言う宰相は。
おそらくご注進は忠犬中の忠犬・ハギューダ辺りじゃないか。
「ソーリ、いい考えがございます」とかなんとか、揉み手磨り手で自分が所管する文科行政をおもちゃにして耳打ちしたってところだろ。
アベ政権発足以来、側近たちはこうやって親分の歓心を買うための忠勤競争に命を懸け、国民のことなど眼中にないのだから、始末が悪いのもとびっきりなのだ。
忖度ってのも、この延長線に現れた吹き出物だしな。
人気取りだけで維持してきたソーリの座を失いかねないと、焦りが見え見えで、その失地を回復しようとして焦れば焦るほど国民は思わぬとばっちりを食らい、今や「前門のウイルス、後門のアベなんちゃら」って様相さえ見せてきた。
前門のウイルス対策に集中しなきゃいけない大事な時に…
邪魔だ後門 ! こんなもの、さっさと壊しちまわなきゃ。
葉山の真名瀬漁港から見た富士山と江ノ島、丹沢山塊
裕次郎灯台と菜島(生憎、富士山には雲がかかっていた)
20年前まではこの海域でシーカヤックを漕いでいた
潮が引き気味の時に菜島に渡ると、南の島の美しい海辺もかくやと思わせる素晴らしく澄み切った入り江と真っ白な砂浜が現れ、好んで渡って一人占めしたものだった